かぶれの世界(新)

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田舎暮し雑感10春(4)

2010-06-10 23:40:30 | 日記・エッセイ・コラム

今日は暑かった。朝は肌寒かったのだが、夜10時になっても書斎は26度を越えている。朝気温が低く、昼間は乾燥しているが気温が夏並みになるのが梅雨前の天候の特徴だそうだ。今年は例年より田植えの時期が遅い。水が冷たく、お米の出来が良くないかもしれないという。

周りで田植えの準備が進む中、小麦の取入れをしている老婦を見つけ声をかけた。私の散歩コースから見える範囲で唯一の小麦畑だ。畑は3畝くらいの広さで1俵くらいになるという。自前の小麦粉で作るパンは、お店で買ったものより断然美味しいと彼女は言った。私が子供の頃、実家は大麦を作っていたが、今はどこにも麦作は見当たらない。

戸別補償

それより少し前に、民主党肝いり政策の戸別補償の申請手続きを、従来の転作補助(まだ残っていた)の申請と合わせて提出するよう、地区長が文字通り戸別訪問して来て説明を受けた。対象は実際に10aの稲作をやっている農家であり、我が家のように他所に稲作を依頼している農家は対象にならず申請しなかった。

この辺は例外なく兼業農家で、対象となる10a以上の田で稲作をやっている農家は殆どないと思われる。仮にあっても申請は農協経由になる為、農協以外のルートで農産物を出荷している近所の専業農家の人は申請しない積りと言っていたような例もありそうだ。ちょっと複雑な状況だ。

豆づくしPart2

このところ我が家の家庭菜園は収穫の時期だ。前回報告した豆づくしはまだ続いている。スナックエンドウはなくなったが、サヤは食べられないものは豆ご飯にして美味しく食べた。又、大振りのそら豆を数分塩茹ですると酒のつまみでイケた。そら豆はとても食べきれず近所やお寺にお裾分けして回った。

その成果は直ぐに出てきた。長老がお礼だと言って折箱に一杯詰めた散らし寿司を持ってきてくれた。これで3食分。今日は近くの川に仕掛けを入れて取れたという鰻を蒲焼にして一切れ頂いた。これは抜群だった、脂は乗ってるしゴムみたいに弾力があり、高級料亭のものより美味しいと思った。子供時代に取って来て祖母が作ってくれた蒲焼を思い出した。

今日は3月に家庭菜園に植えたジャガイモを取り入れた。2月末に植え付け、今取り入れが本来の時期だそうだ。ということでもう少し経ってからが良いのだが、来週初めに帰京するので天気の良い今日取入れすることにした。まだ小粒の物が多いが、自分で植えて自分で取り入れた初の農産物だ。

コスモスの園

家庭菜園は何とかなっても、表にある畑となると農機具無しでは私の手に余る。この2-3年は母に従い、半分面白がって農作業したがもうその気力が無くなった。しかし、耕作放棄すると雑草がはびこり周りの田畑に迷惑を掛ける。除草剤を撒いたり、トラクターで耕作依頼するなど色々トライしたが、今回はコスモスを植えることにした。

畑に植えるとなると庭とは規模が違う。5月中頃に農協直営の店に依頼し、種を取り寄せてもらった。中国産、1リットルで5800円した。ところが、種まきの時期は日が短くなる頃、つまり夏至以降だと店員が言う。それから1ヶ月待つと畑は雑草だらけ、4日かけて畑を桑で耕し2日前にやっと種まきが終った。

上手く行けば秋口に、田んぼの真ん中に突然コスモスの園が出現するはずだ。最近農作物の代わりにコスモスを植える「元農家」が増え、そのコスモス園の美しさを見に来る人達が多いのだそうだ。我が家の畑はそれ程広くないけど、少なくとも近所に迷惑を掛けなければよしとしたい。■

コメント
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