かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感12夏(2)

2012-08-18 22:14:43 | 日記・エッセイ・コラム

実は先月末に田舎暮らしを始めて以来、1冊も本を読んでない。何もする気が起こらないクソ暑い日が続き、だけど実家の中から庭まで住む為の手入れを強いられ、お盆の間田舎に来た家内の運転手を勤め、オリンピックの間テレビにしがみついた。とても本を読む気になれなかった。

もう一つ理由がある。3日前に大阪に住む義弟がステレオセットを持ち込んで書斎にセットしてくれた。その後3日間で持ってきてくれたCD20枚のうち12枚聞いた。「ワンランク上の音」を聞きたいと、春に会った時頼んだものだ。彼は大の音楽好きで、ハードもソフトと耳もセミプロ級だ。

デンマーク製のスピーカー、ハイブリッド・アンプ、CDデッキで大阪の中古品マーケットを3ヶ月かけて探してくれた本格的なものだ。レファレンスとして英国製のスピーカーと真空管アンプ(!)も置いていってくれたので、元々あった5チャンネルのAVシステムで部屋が満杯になった。

彼が選んでくれたCDはスタンダード・ジャズとクラシックで、音源(音楽)によってステレオの特性(ダイナミック・レンジ)との相性が分かるという。そう言われて聞くと、元々センスがない私にも素晴らしく新鮮に感じた。だが、3日間ぶっ続けで聞くと耳が慣れて良い音が当たり前になった。

今日は特別に音楽を聞き分けるなんて気持ちにならず、ビバルディをBGMにして読みかけの本を読み切った。これでやっと今月1冊目の読書だ。ステレオセットを一部屋に3つ置いて聞き比べるなんて出来るのは、良く考えれば田舎じゃないと出来ないことだ。田舎暮らしも悪くない。

東京の真夏は1日中暑いが、田舎では夜と昼の温度差が少し大きい感じがする。夕方になって谷間の山裾にある実家から庭に出ると、谷から吹き降ろしてくる風は涼しく気持ちが良い。表に出て川沿いの道を散歩すると上流から吹く風も気持ちが良い。湿度さえ低ければ問題ないのだが。かといってたまには雨が降らないと気温が上がり続ける。

その湿度の高さは半端じゃない。先月末に実家に戻り最初に目に付いたのが、10年前に改築した建材の部分の白いカビだった。水分が残っているからだ。それだけではなかった。台所に置いたままの干した大根の千切りと乾し椎茸が、ナイロン袋の中で粉になっていた。

どういうメカニズムかわから無いが、締め切りの家の中の高温多湿が犯人だと思う。冷凍庫に3ヶ月間置いたままのご飯と塩サバを捨てる気になれず、電子レンジで解凍しサバは更に焼いて食べた。これがパサパサして酷く不味かった。長期間冷凍したのは初めての経験じゃないのだが、何しろ不味かった。今、久しぶりに音楽無しの時間を過ごしている。■

コメント
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