かぶれの世界(新)

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なんちゃって維新が続出する危機

2012-08-23 16:20:11 | 国際・政治

ことの善し悪しは別として衆院解散・総選挙がにわかに現実味を帯び、既成政党や地域政党が右往左往している。大阪維新の会の橋下氏は11日与野党議員5人と接触、その後も安倍元首相やみんなの党との連携等が連日報じられている。又、自治体の方でも大村愛知県知事が中京維新の会を立ち上げ、ここ愛媛県でも中村知事が維新の会を立ち上げる観測ニュースが流れた。

みんなの党や国民の生活が第一は維新の会の勢いを取り込もうと必死のアプローチを続けている。だが、ニュースで伝えられた議員連中の顔ぶれを見ると、オイオイといいたくなるような連中が目立つ。かといって一時期喧伝された石原都知事に任せたら、米中韓との外交関係などは目茶目茶になりそうだ。伝えられている誰と組んでも先行きに不安を感じさせる。

接触した5人の政治家は名前を聞けば記憶のある方もいると思う。彼らは鳩山前首相や小沢元代表の意を汲んだ選挙恐怖症者とか強硬なTPP反対論者(橋下氏はTPP賛成)で、ガソリン値下げ隊といったテレビ映りの良いポピュリズム活動をした連中だ。私には政策もクソもない、ただ選挙に勝てそうな者にすがり付こうとしているだけの様に見える。

彼らを「なんちゃって維新の会」と「バッタモン政党」とこき下ろし、こういう連中と連携した瞬間に大阪維新の会は終わりだと言い切った辛坊氏(読売テレビ)に私も全く同感だ。テレビ報道はこの手の連中の動きを大きく無批判に伝えたが、辛坊氏のような卓見を勇気を持って伝えるべきだ。

大阪で地方自治の改革に取り組む橋下・松井両首長には多少強引といわれるものでも賛成するが、国政レベルとなると危うさを感じ、外交となると未熟とすら感じる危険がある。大阪では通用した橋下氏の手法が通用しないどころか危険だ。民主・自民などの既成政党が大敗する可能性が出てきた現状で、石原都知事が次の政権に一枚加わることの国家の危機も私は強く感じる。

昨日松井大阪知事は「どこか特定の政党と組むということはありえない」と釘を刺し、橋下氏は政策面で似ているといわれる「みんなの党も支持が広がっているわけではない」と指摘したという。政策の一致を重視し、公開の場で維新の政策の賛否を問う(つまり、踏み絵を踏ませる)という。与党内でプロセスを踏んでもしつこく反対し続けた旧小沢&鳩山グループ的要素を予め排除しようという意図は感じる。筋の通った賢いやり方だ。

だが、果たして総選挙でどういう結果になるのだろうか。民主党の大敗は避けられないだろう。国民にとって重要な政策より解散優先した自民党や公明党にも勝たせるべきではないと思う。そうやって消去していくと誰もいなくなる。といって、「維新ボーイズ」の大量生産では日本全体が馬鹿になったみたいな気持ちになるだろう。前回は小沢ガールズ、その前は小泉チルドレン。しかし、間もなく判断を下す日が来そうだ。

最初に「ことの善し悪しは別として」と書き出したが、実はそれが大問題だと私は考える。解散時期を巡る駆引きで赤字国債発行法案や共通番号(マイ・ナンバー)法案を先送りすべきではない。衆院定数見直しを含め与野党は真摯に話し合い今国会中に決めるべきだ。それも出来ないようなら、まさに次の総選挙は維新の会に期待するしかなくなる。■

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