あけましておめでとうございます。恒例の当たらずも八卦の「大胆占い」で2015年を始めたいと思います。
一言で言うと2015年の「世界経済は米国次第の年」になる。昨年後半からの好調な米国経済が今年も続くのはほぼ確実だ。残りの世界はその恩恵を受け、米国金融政策の変更によっては大きく影響を受ける国も出て来る。だが、それは経済だけの話で影響力低下した米国と国家資本主義の中ロとの軍事・外交・情報を含む激しい総合戦は必ずしも米国に有利に働かないだろう。
経済に戻ると焦点はFRBがいつ金利上昇を決定するかだ。金融政策の変更は世界のリスクマネーの流れを一変させる恐れがある。イエレン議長は物価や雇用状況に加え世界経済を配慮した利上げ判断を強いられるだろう。好況でも利上げは年央以降になると見る。米国は引き締めに向かうが、世界的にはマネー拡大トレンドで引き続き株式市場は過熱すると予想する。
次に、中国の高度成長が減速するのは誰もが指摘するところだが、ついに今年7%台を割るかどうかが注目される。負債増加・住宅市場不調などを考えると6%台に落ちると私は予測する。その理由は習近平が7%確保に拘っていない、中国の優先順位が変わった様に感じる。一方、新興国は98年アジア危機に比べ強くなった、米国の利上げに耐える力がついてきたと読む。
懸念するのは寧ろ欧州と日本であろう。中でも欧州はギリシャの大統領選を巡る混乱が避けられない状況になり、英国をはじめとする反EUの動きが次に控えている。緊縮財政と高失業率で移民増に対する反感が高まり右傾化が進み遠心力が強まっている。EUは冷戦終了後平和の配当を満喫したが、ここに来てその代償を長引くウクライナ紛争で払い続けそうだ。
日本は人口減少下で潜在成長率が0.6%のまま原油安となりデフレ脱却が怪しくなった。だが、円安トレンドと原油安の後押しで経営者は楽観的だ。今年は決して悪条件ではないが、安倍首相がどこまで踏み込んで成長戦略を推進するか不安だ。私は楽観的になれない。円安がどこまで進行するかもポイントになるが、ここでは緩やかな円安でドル125円程度になると仮定する。
以上を総括して2015年の経済成長率を予想する。下記の様に大方の予測に比べると、大胆占いは米国は強め、中国・新興国はほぼ同じ、日欧は弱めになった。(IMF予測は昨年10月時点なので年末の民間予測と比較して欲しい。)
IMF N証券 大胆占い
世界経済 3.8 3.4 3.5
米国 3.1 3.1 3.3
欧州 1.3 0.9 0.6
中国 7.1 6.8 6.9
新興国 5.0 4.8 4.7
日本 0.8 1.5 1.0
(注)IMFは2014/10時点の予測
午後大國魂神社の参道の前を通ると、昨日より参拝客が多かった。甲州街道も旧道も上り車線は車が連なり殆ど動いてなかった。昨日参拝客が少ないと心配したが、正月三日目の方が混雑して活気があった。明日は長男と娘の家族が年賀の挨拶に来てくれ我が家も賑やかになりそうだ。今年は文字数節約の為海外で勝負するスポーツマンの予測は割愛させて頂く。世界に挑戦する若者が益々増え我々を元気付けてくれることを期待したい。■
一言で言うと2015年の「世界経済は米国次第の年」になる。昨年後半からの好調な米国経済が今年も続くのはほぼ確実だ。残りの世界はその恩恵を受け、米国金融政策の変更によっては大きく影響を受ける国も出て来る。だが、それは経済だけの話で影響力低下した米国と国家資本主義の中ロとの軍事・外交・情報を含む激しい総合戦は必ずしも米国に有利に働かないだろう。
経済に戻ると焦点はFRBがいつ金利上昇を決定するかだ。金融政策の変更は世界のリスクマネーの流れを一変させる恐れがある。イエレン議長は物価や雇用状況に加え世界経済を配慮した利上げ判断を強いられるだろう。好況でも利上げは年央以降になると見る。米国は引き締めに向かうが、世界的にはマネー拡大トレンドで引き続き株式市場は過熱すると予想する。
次に、中国の高度成長が減速するのは誰もが指摘するところだが、ついに今年7%台を割るかどうかが注目される。負債増加・住宅市場不調などを考えると6%台に落ちると私は予測する。その理由は習近平が7%確保に拘っていない、中国の優先順位が変わった様に感じる。一方、新興国は98年アジア危機に比べ強くなった、米国の利上げに耐える力がついてきたと読む。
懸念するのは寧ろ欧州と日本であろう。中でも欧州はギリシャの大統領選を巡る混乱が避けられない状況になり、英国をはじめとする反EUの動きが次に控えている。緊縮財政と高失業率で移民増に対する反感が高まり右傾化が進み遠心力が強まっている。EUは冷戦終了後平和の配当を満喫したが、ここに来てその代償を長引くウクライナ紛争で払い続けそうだ。
日本は人口減少下で潜在成長率が0.6%のまま原油安となりデフレ脱却が怪しくなった。だが、円安トレンドと原油安の後押しで経営者は楽観的だ。今年は決して悪条件ではないが、安倍首相がどこまで踏み込んで成長戦略を推進するか不安だ。私は楽観的になれない。円安がどこまで進行するかもポイントになるが、ここでは緩やかな円安でドル125円程度になると仮定する。
以上を総括して2015年の経済成長率を予想する。下記の様に大方の予測に比べると、大胆占いは米国は強め、中国・新興国はほぼ同じ、日欧は弱めになった。(IMF予測は昨年10月時点なので年末の民間予測と比較して欲しい。)
IMF N証券 大胆占い
世界経済 3.8 3.4 3.5
米国 3.1 3.1 3.3
欧州 1.3 0.9 0.6
中国 7.1 6.8 6.9
新興国 5.0 4.8 4.7
日本 0.8 1.5 1.0
(注)IMFは2014/10時点の予測
午後大國魂神社の参道の前を通ると、昨日より参拝客が多かった。甲州街道も旧道も上り車線は車が連なり殆ど動いてなかった。昨日参拝客が少ないと心配したが、正月三日目の方が混雑して活気があった。明日は長男と娘の家族が年賀の挨拶に来てくれ我が家も賑やかになりそうだ。今年は文字数節約の為海外で勝負するスポーツマンの予測は割愛させて頂く。世界に挑戦する若者が益々増え我々を元気付けてくれることを期待したい。■