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2015年天邪鬼占い

2015-01-01 23:25:48 | 国際・政治
明けましておめでとうございます。今年の年賀状には恒例の「真面目な」大胆占いではなく、少し捻って主要国のリーダーを各国の状況にひっかけて皮肉っぽく予想しました。先ずは年賀状を見て頭をひねっている方の為に「天邪鬼占い」を説明し、後日恒例の大胆占いを紹介します。

年賀状に書いた予測の心は以下の通りです。
1)オバマは経済が高成長なのに支持を下げる初の米国大統領になる。
 米国経済は順調に回復し今年一人勝ちが続く見込みだが、オバマ大統領の内政外交ともに手順前後が優柔不断に見え評判が悪かった。好調な経済が続いても支持率が低迷したままか注目される。民主党が少数派に陥落した議会で次期大統領選を控え、レームダック化が進む恐れがある。グッドニュースは昨年末の世論調査で大統領の支持率がやや回復したことだ。

2)プーチンは経済が滅茶滅茶でも支持を上げる初のロシア大統領になる。
 欧米の制裁では踏ん張っているように見えたが、原油高でルーブルが暴落しロシア経済は苦境に陥っていると報じられている。このところルーブルが持ち直し傾向にあるが、プーチン大統領の命運は結局のところロシア国民がどの位不況に耐えられるかによる。日本ではありえない。

3)欧州停滞の中ドイツ一国栄え、メルケルは最も支持が高い首相になる。
 ウクライナ危機の先行き不透明が続く中、大統領選を巡りギリシャ危機が再燃し南欧に波及する可能性が出、英仏等国民の反EU反移民感情の高まり等欧州は分裂リスク含みで推移している。一方、ドイツ経済は相対的に堅調で加盟国に堅実な運営を求めるメルケル首相が広範な支持を受けている。加盟国がどこまで緊縮財政に耐えられるかが鍵となろう。

4)習近平は最も巧みに恐怖を利用して内政外交を仕切るリーダーになる。
 習近平は国内では徹底的に腐敗を追及し、南シナ海・東シナ海の権益を一方的に主張、容易に妥協する積りはないように見える。巨大な経済力と軍事力を恥ずかしげもなく振り回し始めた。習近平が権力維持に自信があるのか或いはギリギリで勝負しているのか、今後どの領域でどの程度妥協して行くのかがその表れであり注目される。

5)安倍首相のドリルが強力な岩盤に歯が立たず第3の矢が折れる。
 衆院選勝利後も高齢者・医療・農業等自民等の支持基盤に影響が出て来る痛みの配分に手を付ける様子は伺えない。その程度のぬるい改革でアベノミクスが成果を上げることが出来、財政再建が進むかが焦点になる。金融政策と公共投資の時間稼ぎ効果が無くなるとアベノミクスが失敗に終わる。

以上5つの懸念事項のうち一つでも問題になるようならややこしいことになり、二つなら世界は思い悩み、三つなら世界経済は深刻な影響を受けるだろう。■
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