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朝日的・トランプの100日

2017-05-01 21:59:48 | ニュース
トランプ大統領の100日をどう評価するか、昨日私の独断的な印象を紹介した。と言っても、内外の報道を読んで自分の考えを整理しただけだ。普段は家内や息子しか読まない朝日新聞の見出しが目に入り、気になってこの3日間の記事を読んで見た。わざわざケチをつける程のことはないのだが、私には朝日新聞の特徴がよく表れた書きぶりと感じたので簡単に紹介する。

それは29日の朝刊に「トランプ政権100日ルポ」と題してオハイオ州住民の声を紹介する記事だ。ラストベルトに住む労働者たちが雇用を取り戻す公約にも関わらず、軍事費を費やしてシリア爆撃したトランプ大統領への不満が大きく扱われていた。記事の最後にトランプ氏に投票した人達の殆どは支持していると(言い訳を)報じている。ごく少数の人達がそういう意見だというのは聞いていたが、朝日の扱い方は普通じゃないと思った。

即ち、大半の紙面を使ってトランプ大統領への不満を紹介しながら、実は世論調査でトランプに投票した人達の圧倒的多数は変わらず支持していると最後に言訳のように追加している。大統領の公約が殆ど守られてないのに何故支持率が低下しないのか掘り下げるべきで、そこから真の問題が見えて来るはずなのに。彼等はラストベルトをの不満を持つ人を探し回り、少数だろうと何だろうと不満の声を伝えたかっただけだ。それなら嘘とは言われない。

自社の意見に沿った声を拾いそれがどんなに少数でも事実として伝える、それが朝日新聞のやってることだ。だが読者が知りたいのは、ラストベルトの人達の意見が全体的にどう変化したのか、100日たってもトランプ支持が何故維持されているかだ。更には国内で最も富裕層の人達を経済閣僚にしたことをどう思っているのか、等々。

自社の主張に沿った声を探すより、地道に人々の多様な声を聞いて「事実の集積」からラストベルトの声を総合するアプローチをとるべきだ。今回の記事は朝日新聞は総てにおいて「意見が事実に先行する報道」をする典型的な例だと思う。仮にトランプ大統領に対する朝日新聞の評価が私と一致することがあっても、私は朝日新聞を中々信じられず他の報道と比較してしまう。私にとって朝日新聞は効率が悪いのだ。■
コメント
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