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2017年大胆占い 2Q見直し

2017-07-02 21:43:27 | 社会・経済
3か月前の1Q見直しでは、年頭予測の3つのリスク(1)トランプリスク、(2)ポピュリズム、(3)通貨危機があるため、4月以降も年初からの不透明が続くと指摘し予測を修正しなかった。そして今回年央の見直しでは、3つのリスクが変質して下記のような現象が表れ始めた。

(1)トランプリスク: 与党が割れて公約の減税や国境の壁などがいまだ実現せず、根拠不明の暴言を吐き続け米国も世界も「トランプ疲れ」の様相を示し始めた。大統領就任後は現実的な政策に回帰するという期待は最早ない。メルケル独首相の「米国に頼らない欧州」発言は世界を驚かせたが、今後もリーダー無き「G0(ゼロ)」世界が迷走することになるだろう。

(2)一方で、フランスやオランダの選挙で極右政党が敗れポピュリズムの流れが止まり、独仏コンビがEU団結と「トランプ疲れ」の世界をどう牽引するか注目だ。一方、英総選挙でメイ首相率いる保守党が敗れ、EU離脱交渉の推進力が失速し新たなリスクになった。大リスクから中リスクに変わったと私は予測する。

(3)今年後半に米国が3度目の利上げとB/S調整開始する、EUも金融緩和の出口を目指す見通しとなり、日本を除く世界は金融緩和の出口を求め徐々に引き締めに向かう。金融政策変更が資金を逆流させ新興国の危機を回避し軟着陸させるかが年後半の最大テーマになるだろう。

月並みな言葉だが「海図なき世界経済回復は船長不在のまま進んでいく。」 焦点の船長不在は今年一杯続くだろう。次回のIMF/OECD等では世界経済予測を据え置くか、若干下方修正するものと予測する。3つのリスクは変質しても危機に発展する可能性は残るだろう。

私が悲観的に見ていた世界経済は今回からニュートラルに戻したい。IMFやOECDの予測は政治リスクを織り込んでいないと前回指摘したが、一方で世界は「G0」状況に合わせてリスク回避策を打ち(手持ち資金を増)船長不在に慣れて来たように感じるからだ。新興国やグローバル企業はいざという時に対応できる資金準備を増やしてきた。

成長率   大胆占 IMF1701 2Q見直(据え置き)
世界経済  3.0   3.4    3.1
米国      2.2  2.3    2.4 
欧州     1.0   1.6    1.1 
中国      6.1   6.5    6.5 
新興国     4.2 (印度7.2) 4.3 
日本      0.5   0.8    0.6
(注)単位%、IMF1711は2017/1時点の予測 

NHKの都議会選の開票状況を見ながらこの記事を書いている。出口調査によれば小池系が過半数をとり自民党が過去最低を下回り大敗する見通しだという。解説によれば国政批判の現れというが、先頭に立って自民批判をした民進・共産の当選者数がどうなるかを私は注目している。

私の予測は良くて現状維持程度で、自民批判した両党が必ずしも支持を受ける訳ではない結果になると予測する。つまり小池知事支援の風が吹く(自民支持の私も都議選では都民ファーストを支持するみたいな風)だろうというのが、結果が出る前の考え方だ。本件は別途議論したい。■
コメント
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