2日に実施された都議選は、都民ファーストの会や公明党等のいわゆる小池系の圧勝と自民党の歴史的大敗に終わった。翌日、自宅の選挙区候補を推薦する小池知事からの葉書が転送されて来た。郵便局の言訳付きで。何故小池系が圧勝したのか出口調査やそれに基づく分析を調べてみたが、いかんせん四国の実家に住んでいると詳細なデータが簡単に入手できない。新聞テレビ等の表面的な論評では物足りなく感じた。
そこで、具体的な詳細データの裏付けはないが私なりの解釈をしてみたい。私の目には都議選は古い保守(自民党)と新しい保守(小池系)という二大保守グループの戦いであり、外野の共産・民進党が古い保守を攻撃したのが都議選の構図であった。そして新しい保守が古い保守の議席を奪い取り、外野は何も得られなかった。権力争いに負けた自民党はショックだったろうが、小池知事も保守という立場から言うと保守勢力が維持された。
都議選結果はフランスの総選挙と非常によく似た構図と言われる。フランスではマクロン新党(中道)が過半数を取り、かつての二大政党体制が崩壊したと言われる。小池系はそう言ったイデオロギー的な戦いをして勝った訳ではない。都民にもっと寄り添って開かれた都政を追求する、いわば政治プロセス改革を主張したものだった点でフランスとは明らかに異なる。政策より政局を報じる日本のテレビ局の論理では良く似ているかも知れないが。
つまり、都民はいわゆる左翼勢力の共産・民進等の主張や政策を選んだのではなく、政策という点では自民党と余り変わりのない小池系を選んだ。日本の場合は明らかな右翼というより、融通無碍に政策を変える傾向が強い。右翼と言われる安倍首相が企業にベースアップを迫るのだから。大きな差があるのは安全保障領域だ。
以上が都議選の構図なので、「外野」の共産・民進党の議席は現状維持になった思う。彼等は我々都民の為に一体何をしてくれるのか今でも分からない。民進党の野田幹事長が引き続き自民党を追求すると報じられたが、私には議席を減らした敗因が全く分かってない様に感じた。「こりゃ駄目だわ、失望した」という感じだ。
今回投票率が5%前後高かったらしいが、多分増加分の殆どは無党派層で小池系に投票したと推測する。自民支持の2-3割(私の様に)も、同じ保守系の小池系に流れたようだ。女性票の7割が小池系に投票したのは当然という感じだ。データはないが地元密着で当選を重ねて来た自民党議員の落選は、今迄どの選挙でも対立する傾向のあった若者と高齢者の断絶も少なく小池系に票が流れたのではないかと想像する。
「安倍一強」とかスタッフの「緩み」等が指摘される安倍内閣を批判する報道が集中している。これを機会にしっかり反省し謙虚になって手綱を締めて欲しいと私も思う。だが、対応を間違えなければ安倍内閣の危機になる恐れはないと考える。都民は共産・民進党などの左翼勢力を選んだ訳ではない、国の安全保障を彼等に任せよう等と誰も考えていない。明らかにマスコミは先走りしている。しかし、自民党はまじめにやれということだ。■
そこで、具体的な詳細データの裏付けはないが私なりの解釈をしてみたい。私の目には都議選は古い保守(自民党)と新しい保守(小池系)という二大保守グループの戦いであり、外野の共産・民進党が古い保守を攻撃したのが都議選の構図であった。そして新しい保守が古い保守の議席を奪い取り、外野は何も得られなかった。権力争いに負けた自民党はショックだったろうが、小池知事も保守という立場から言うと保守勢力が維持された。
都議選結果はフランスの総選挙と非常によく似た構図と言われる。フランスではマクロン新党(中道)が過半数を取り、かつての二大政党体制が崩壊したと言われる。小池系はそう言ったイデオロギー的な戦いをして勝った訳ではない。都民にもっと寄り添って開かれた都政を追求する、いわば政治プロセス改革を主張したものだった点でフランスとは明らかに異なる。政策より政局を報じる日本のテレビ局の論理では良く似ているかも知れないが。
つまり、都民はいわゆる左翼勢力の共産・民進等の主張や政策を選んだのではなく、政策という点では自民党と余り変わりのない小池系を選んだ。日本の場合は明らかな右翼というより、融通無碍に政策を変える傾向が強い。右翼と言われる安倍首相が企業にベースアップを迫るのだから。大きな差があるのは安全保障領域だ。
以上が都議選の構図なので、「外野」の共産・民進党の議席は現状維持になった思う。彼等は我々都民の為に一体何をしてくれるのか今でも分からない。民進党の野田幹事長が引き続き自民党を追求すると報じられたが、私には議席を減らした敗因が全く分かってない様に感じた。「こりゃ駄目だわ、失望した」という感じだ。
今回投票率が5%前後高かったらしいが、多分増加分の殆どは無党派層で小池系に投票したと推測する。自民支持の2-3割(私の様に)も、同じ保守系の小池系に流れたようだ。女性票の7割が小池系に投票したのは当然という感じだ。データはないが地元密着で当選を重ねて来た自民党議員の落選は、今迄どの選挙でも対立する傾向のあった若者と高齢者の断絶も少なく小池系に票が流れたのではないかと想像する。
「安倍一強」とかスタッフの「緩み」等が指摘される安倍内閣を批判する報道が集中している。これを機会にしっかり反省し謙虚になって手綱を締めて欲しいと私も思う。だが、対応を間違えなければ安倍内閣の危機になる恐れはないと考える。都民は共産・民進党などの左翼勢力を選んだ訳ではない、国の安全保障を彼等に任せよう等と誰も考えていない。明らかにマスコミは先走りしている。しかし、自民党はまじめにやれということだ。■