昨年暮に帰京後に始まった隣の家の新築工事が完成に近づいて来た。建築中の家に覆われていた半透明の黒幕が取り払われ、我が家と2mの距離に白壁が現れた。冬の間は毎朝居間のシャッターを開けると全面に広がる黒幕がうっとおしいと嫌がっていた家内だが、黒幕が取り払われて一気に明るくなったと機嫌が良くなった。
毎日市内のあちこちを散歩すると街の様子が一新され目を見張るものがある。最近では駅前はタワーマンションが林立、周りに新築されたお洒落な個人住宅群が続く。その外壁は殆どがお洒落なサイディングで、かつての平屋か2階建ての木造モルタル作りに比べすっかり印象が変わった。
サイディングは4種類の製法があり、我が家も含め最近は殆どがセメント質を混ぜて成型した窯業系の壁だそうだ。サイディングは安価で耐震性・耐火性に優れ、デザインの自由度が高くて多様な外観になるという。一戸建てだけでなく、アパートやマンションにも利用されているという。
この10年の間に街の印象がすっかり変わったが、その中で同じように見えても微妙な変化もある。よく見ると建築技術や建築規制の変化に特徴があり、作られた時期が想像できると家内は自慢そうに言う。一番目立つのは外壁だが、最近立てられた家は窓が小さくなった。特に北側の窓は段ボール形状で小さいという。
更によく観察すると、暖房で室内と外気の温度差が大きい冬の寒い日に、家の見かけは差が無い様に感じるがたまに窓が曇っている家がある。これ等は少し古い家だ。最近のモノは窓が二重ガラス(ペアガラス)のサッシになっており、結露しにくい構造になっているからだという。
作業中の大工さんが休み中に声をかけ、サイディングやペアガラスの仕組みについて色々と教わった。建築技術は5年周期で技術が変わるので、大体いつ建てたものか家を見れば分かるのだそうだ。昔のモルタル建築はひび割れ跡が目立つが、最近のモノはひび割れ対策され一概にモルタル作りが古いとも言えないという。
大工さんだろうが、警備員だろうが、疑問に思うと誰とでも言葉を交わし仲良くなって情報を仕入れる。最近は予め工場で作って現場で取り付けるというが、今でも半分は昔ながらの木造建築だそうだ。話しかけても迷惑をかけているとは思わない。彼等は喜んで教えてくれるし、もし嫌がっていると感じれば邪魔したと謝って立ち去る。
もしかしたら私は情報収集の天才ではないか。又もや自画自賛。■
毎日市内のあちこちを散歩すると街の様子が一新され目を見張るものがある。最近では駅前はタワーマンションが林立、周りに新築されたお洒落な個人住宅群が続く。その外壁は殆どがお洒落なサイディングで、かつての平屋か2階建ての木造モルタル作りに比べすっかり印象が変わった。
サイディングは4種類の製法があり、我が家も含め最近は殆どがセメント質を混ぜて成型した窯業系の壁だそうだ。サイディングは安価で耐震性・耐火性に優れ、デザインの自由度が高くて多様な外観になるという。一戸建てだけでなく、アパートやマンションにも利用されているという。
この10年の間に街の印象がすっかり変わったが、その中で同じように見えても微妙な変化もある。よく見ると建築技術や建築規制の変化に特徴があり、作られた時期が想像できると家内は自慢そうに言う。一番目立つのは外壁だが、最近立てられた家は窓が小さくなった。特に北側の窓は段ボール形状で小さいという。
更によく観察すると、暖房で室内と外気の温度差が大きい冬の寒い日に、家の見かけは差が無い様に感じるがたまに窓が曇っている家がある。これ等は少し古い家だ。最近のモノは窓が二重ガラス(ペアガラス)のサッシになっており、結露しにくい構造になっているからだという。
作業中の大工さんが休み中に声をかけ、サイディングやペアガラスの仕組みについて色々と教わった。建築技術は5年周期で技術が変わるので、大体いつ建てたものか家を見れば分かるのだそうだ。昔のモルタル建築はひび割れ跡が目立つが、最近のモノはひび割れ対策され一概にモルタル作りが古いとも言えないという。
大工さんだろうが、警備員だろうが、疑問に思うと誰とでも言葉を交わし仲良くなって情報を仕入れる。最近は予め工場で作って現場で取り付けるというが、今でも半分は昔ながらの木造建築だそうだ。話しかけても迷惑をかけているとは思わない。彼等は喜んで教えてくれるし、もし嫌がっていると感じれば邪魔したと謝って立ち去る。
もしかしたら私は情報収集の天才ではないか。又もや自画自賛。■