かぶれの世界(新)

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我が家の開花宣言

2019-03-25 11:52:19 | 日記・エッセイ・コラム
3日前に食卓に桜の枝を飾った時は家族の反応は殆ど無かった。上野公園の桜の開花宣言がされたのに、未だ固い蕾のどこの馬の骨とも分からい桜なんかに格別の興味を持ってくれるはずもないと思った。だが、昨日開きかけた蕾を見た家族は急に注目し始めた。

馬の骨とは、市立の第一小学校と中央郵便局の間の歩道の生け垣の上に捨てられていた大きな桜の枝だ。散歩の途中でその枝の小枝を折っている老夫婦を見つけた。奥さんに咎められ、折れて捨てられた桜の枝を取って何が悪いと開き直って応える夫の声が聞こえた。

その言葉で私も許可を得たような気分になって、残りの小枝を2本折って目立たたない様買物袋に入れ家に持ち帰った。2年前に引っ越し後薄汚れて放置されていた一輪挿しを探し当て洗って食卓の端に置いた。万が一非難された時に備え家内と孫の写真を傍に飾った。

もう1本の枝は南側の狭い庭に植えようとしたが、家の周りは全て砂利が敷かれ、その下は布のような繊維質のものだった。枝を直に差し込めば良いという訳にもいかず、放置してあった薄いプラスチックの花鉢に突き刺し砂利穴に埋め込んだ。こちらはまだ蕾が開く感じがしない。ここまで一銭も使っておらず、桜が咲かなくとも文句の言いようがない。

だが、一両日中に我が家の開花宣言が出来そうだ。多分庭の桜はその2、3日後になるだろう。そうなると現金なもので家内は本格的に庭に桜を植えようと言い始めた。どうせ私にやらせようという魂胆なのは分かっている。だが、私もいい考えだと思っている。花を咲かせ田舎の実家に行く前に桜の小枝を庭に移植して毎年花を咲かせたいと思っている。■
コメント
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