かぶれの世界(新)

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久し振りの買い物

2019-06-02 21:23:04 | 日記
久し振りに衣料品を買った。私は自分が着る衣服を先ず自分では買わない。よれよれの下着を呆れ見かねた家内が買ってくれるか、息子達や娘の夫君の着なくなったお下がり(我が家では「お上がり」という)を着る。このお上がりが実に沢山ありまだ袖を通してないものもある。

田舎の実家にも45年前に死んだ父の革靴やYシャツ等が残残っており、時々父のお下がりを利用することがある。なもんで毎日利用して摩耗する靴下や下着を除けば衣服を新たに買う必要など全くない。勿論、くれるというなら喜んで頂くがおカネを出して新品を買う必要などないのだ。

家内が買ってくれた上着は「もったいない」とタンスにしまい、よれよれの服で外出すると呆れた彼女に叱られる。「お上がり」でも新品同様のものだともったいなく、新品と同じように文字通りタンスの肥しになる。結果として都心に出掛ける時など家内の厳しいチェックを受けることになる。

先月末にユニクロ35周年記念の特売の折り込み広告を見て、余りの安さにお店に行って久し振りに衣料品を買った。靴下2足、Tシャツ、ミッキーシャツ、スニーカー、今すぐ必要ないのに買った。理由はただ一つ滅茶苦茶安かった、合計1530円。

実は他にも潜在的な理由があったのかも知れない。

先日、馴染のカフェに行った時マスターに洒落たストライプのシャツが洗濯屋から届いた。80代の老人には凄くお洒落なものだった。着るものに無頓着な私にとっては、だ。彼はいつも女性から誘われる、彼から女性に声をかけることはない、松山でも京都でも、と彼はいう。

彼が言うには、最近も京都で外国人女性が泊っているホテルでの食事に誘われたという。商社マンだった彼は世界を飛び回り英語も不自由がないらしい。私は誰彼かまわず声をかけるが、女性に声をかけられたことは一度もない。お店での彼は年はとっても若々しくお洒落で、知らない女性に対して「声をかけても良いよ」オーラが出ているのだろうか。少し羨ましくなった。

家内はユニクロがファッション的に格好いいなんてありえない、街中で同じ服を着ている人を見かけるのを嫌がる。私から見ればユニクロの生地や縫製の品質はいいしデザインも悪くない。だが、私のケチが高じてユニクロでも値段も高い。別の意味でユニクロを避けていた。

今回それでもユニクロを買ったのは値段が安かった上に、マスターの話に影響を受けたかも知れない。それでたったの1500円?と馬鹿にされそうだ。それよりたった1500円の買い物でこんなに長い記事を書くのか、と馬鹿にされそうだ。■
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EU議会選挙は何処へ? 竜頭蛇尾報道の妄想

2019-06-02 15:51:21 | ニュース
今回の欧州議会選挙は1週間前頃から結果によって「欧州の危機が来る」みたいな煽り記事でマスコミ各紙は連日報じた。ところがギッチョン、選挙が親EU と反EUのどちらも勝ち負けがはっきりしない結果に終わったせいか、その後の報道は尻すぼみどころか殆ど報じられなくなった。

「大騒ぎして一転だんまり、それはないだろう」、大騒ぎの責任を取れと言いたい。竜頭蛇尾どころか尻尾すらない。3日前にトランプ大統領が突如メキシコの製品に対して関税をかけると表明したニュースで世界は大揺れ、それどころではないということなのだろうか。

私はそんな好意的な見方は出来ない。そうではなく、日本の大手メディアはEU議会選挙結果を咀嚼して評価すら出来ない、そんな人材も能力もないアホだと感じ失望した。これでは欧州で何が起こっているか、どういう展開が予測されるか、世界や日本に具体的にどう影響するだろうか、を語るべきなのに読者は不安を与えられただけだ。これはひどい。

こんな体たらくでは最近の若者が新聞離れしているのも当然だと思う。そう言う私も実は今回のEU議会選挙結果をどう解釈すればいいか迷っている。だからこそ日本の代表的なメディアがEU議会選挙結果をどう見るか示すべきだ、でなければ新聞を購読する意味がない。

ということでここからは、情けない国内メディアに代わって海外からの報道を見ての私の受け取りだ。

言い訳にはならないが、欧州事情に最も身近で詳細な情報を発信する欧米メディアも解釈が分かれている様に感じる。冒頭指摘したように選挙結果が明確な方向性を出さなかった。争点が親EUか反EUならそうだが、EUの政治を推進して来た既成政党(中道勢力)が支持を失ったのは明確だ。

言い換えれば、EU政治の支配者が国民の支持を失い、票がリベラルと極右の双方に別れたのであって、彼等に後を任せた訳ではない。今後考えられるのは既成政党とリベラルがグダグダになって(極めて欧州的に)、長い政治プロセスを通して連携し従来政治を進める選択肢しかなくなると私は見る。

同じ視点から見るとEU離脱で混迷を深める英国も同じだ。不幸なことに多くの英国民にとってEU 議会選挙に全く興味が無い、投票率はたったの37%だったという。その中で英国も既存政党は支持を得られなかった。これがEU離脱で長い間政治不在で空回りして来た英国の哀しい姿だ。

更に妄想は広がる(と言ってもこれも受け売り)。

直接のきっかけは移民受入れへの反発だが、80年代頃から始まったアウトソーシングが海外に向かいIT化が本格的なグローバリゼーションを加速し、方針を決めリスクを取って進めた者が得た莫大な報酬とそれ以外の人達の間の格差がかつてなく拡大していった。結果として労働者だけでなく所謂中流階級も取り残され格差と不満が拡大していった。

この大きな波は先進国だろうと発展途上国だろうと例外ではなく、欧米も同じでトランプ大統領の様なポピュリズムが広まった。並行して国家間格差も拡大し、同じEU内でも国の格差が歪を生んでいる。冷戦終了で世界的に広がると期待された民主主義の価値観が自己矛盾を起こしている。驚くべきは民主主義のリーダーだった米国がまさかトランプを大統領に選んだ。

多分唯一の例外が日本だろう。海外に比べITに対する理解が乏しく用心深くリスクを嫌う体質が、「一周遅れ」と揶揄される経営を育み(!)、結果として幸か不幸か世界的に格差が少ない状況を作った。この程度の格差拡大で留まっているので、欧米のように国が分断され既存政治への不信が発展して否定する事態を何とか踏み止まっている。

実はかくいう私もグローバリゼーションのお先棒を担ぎ、海外に仕事を移し工場運営や取引を担当した。個人的には貴重な経験をさせて貰った。仕事は必ずしも上手く行かなかったが、当時その意味を理解せず誰かの仕事を奪ったかもしれない。グタグタになったところで議論は次の機会に。■
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