かぶれの世界(新)

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野獣と共棲

2023-11-08 15:37:57 | 日記・エッセイ・コラム
帰京後に子供や孫達と雲取山登山をしようと約束していたが、奥多摩や八王子から町田にまでクマが出たとニュースを聞き昨日息子にメールを打ち中止することにした。このところ全国的にクマの被害が報じられており、東京でも多数目撃されたというので即中止と合意した。

米国にいた時はクマはいるものとして営林署やキャンプ地に熊対策の備えがあった。だが、かつて日本の山歩きしてクマを意識したことはなかった。東京でもクマが山間部どころか里山・住宅地にまで目撃されるようになったとのニュースにはショックだった。死ぬ前に一度でも孫達と百名山に登山したかったが彼等に危険な目に会わせることは出来ない、もう難しいかもしれない。

四国でも山間部にクマがいると聞いたことがあるが、我々人間の生活圏とは切り離されていると思ってきた。だが、実家に戻り長く住むと野ウサギやハクビシンを直接目にし、山間部だけでなく今や平地でも猪除けの電気柵を見かける。

ここでは山間部だけでなく高速道路や国道とか線路の横にだって畑に猪除けの柵がある。知人に商店街の立派な家の庭を横切る猪を見かけたと聞いたことがある。よくよく考えると我々は野獣と一緒に住んでいるのだ。私が年の半分住む実家も正にその通りだった。

実家の庭に2本の富有柿がある。子供の時からこの季節になるとしょっちゅう木に登って柿を取って食べてた。つい最近まで柿なら何個でも食べた。私の場合は庭の柿は美味しくタダで食べるおやつだった。だが、4月に入院後はいくら食べても1日3個程度でお腹一杯になった。

結果としてざるに一杯柿を取り込んでもなかなかなくならず柿が熟してしまった。昔から熟した柿は嫌いで食べられず、柿の木の根元に廃棄した。今年は何度も柿を捨てたが、柿の木の周りが腐った柿の実で酷い状態になることも無く気にならなかった。

ところが、日曜日に庭師に庭の手入れをして貰った時に、柿の木の周りが綺麗だった原因らしきものが分かった。雑草を取り払った後の地面がとても綺麗だった。月曜日に捨てた柿の実も地面を汚さずきれいに無くなっていた。私は誰の仕業か薄々気が付いた。

捨てた後は熟した柿のタネや皮とか葉っぱ・枝等の食べかす等の痕跡が全く残されてなかった。私は原因が分かった、多分猪のせいだと。その気になって周りの柔らかい地面を調べると、素人の推測では猪の足跡らしきへこみがあった。点々とは続いてなかったが、その理由は分からない。

足跡は結構大く、こんな足の猪が庭を歩いているかと思うと怖くなった。でも知り合いに聞いた「昼間でも悠々と庭を歩いていて」脅かされたことはない。逆に真夜中に猪が庭の掃除に来てくれ、散乱している熟した柿の実を綺麗に処分してくれた・・・その点では礼を言いたい。寧ろ家の中に侵入して臭い臭いをまき散らすカメムシの方が憎い。■

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