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リベラルの敗北

2017-09-29 18:02:27 | ニュース
解散風が吹き始めてから希望の党が民進党を実質「吸収合併」するまでの動きは急でとてもついて行けなかった。希望・民進の合流は、小池知事と前原代表のトップ同士だけで一気に決着したようだ。今後どんな綱領のもと政党として組織して行くか、段取りから具体的な政策までどうなるか私にはよく分からない。極端に言うと「何しろ一緒に選挙を戦おう、それから考えてみよう」という印象しかない。

そんな中で民進党の議員達が前原代表の提案をたった1日で判断するよう求められ合意したというが、私には全く分からない。彼等の判断基準は唯一「どちらが選挙に勝てるか」だけだったのは残念ながら間違いない。二大政党制の下で政権交代の受け皿として発足した民進党が機能せず破綻した日として記憶されるだろう。

私はこの日は我が国のリベラルが政権選択肢ではなくなった「リベラルの敗北」の日と名付けたい。リベラルとは「戦後リベラル」を受け継いだ社会党と朝日・毎日に代表される共産主義・社会主義の流れをくむイデオロギーを継承して来た。社会党の実質消滅後、民進党が旧社会党から保守まで間口を広げて支持を得て政権を奪取したが、頭でっかちで現実的な対応が出来ず惨めな失敗を招いた。

この時の失敗をいつまで経ってもきちんと総括できなかったことが、国民の広範な支持を回復出来ずに今日に至ったと言える。党内で整理できず希望に移る時にイデオロギーの整理をしてもらうことになる。結果として政策的にかなり異なると思われる「希望の党」の公認を得て選挙を戦う議員連には「恥を知れ」と罵倒される覚悟が必要だ。それでも「風」に乗って票が集まる可能性はある、それが現実であり彼等の判断であろう。

ただ、小池氏は「全員受け入れる気はさらさらない」と語り、安全保障政策や憲法改正などを念頭に「政策的に一致して行かないといけない。」と言ったといいう(日本経済新聞)から、所謂リベラルは選別されるだろう。細野氏はもっと具体的に「安全保障関連法の白紙撤回を言い続ける人は厳しい」と明確にリベラルを排除した。

こういう状況になって朝日・毎日に代表されるリベラル言論界がどのように変化するのか、或いは変化しないのか興味深い。今の所リベラルの立場から憲法改正や安保法制などに対して問題指摘する共産党などに近い論調が目立つ。意外な展開を残念な思いで報じているようだ。勿論、彼等の主張に耳を傾けるべきこともある。

だが、総選挙後の「従来」リベラルはマイナーな存在になる可能性大だ。米国の軍事・経済の相対的影響力低下と北朝鮮などの国際情勢悪化で国民の安全保障への関心は高まっている。不安に応えない政権はあり得ない。換言すると「共産党プラス社民」は10%以下の得票がいい所、既にリベラルの敗北は決定的だ。■ 

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