高齢者の整理の仕方

先月末の帰京直後に市役所が提供する高齢者向け健康維持の第１回目の講習等サービスを受け、まだ続いている。一つは介護が必要になる時期を出来るだけ遅らせる為の「フレイル予防講習会」、もう一つは血液検査などの生化学指標を測定する「健康診断」だ。

フレイルとは初めて聞く言葉だった。講師によると要介護になる前段階の身体の劣化が進む状態をフレイルという。なので要介護になるのを極力遅らせるのが講習の目的だ。自分がどういう状態にあるか知る為、握力測定、日頃の運動、歩行速度、体重減少等を実際にチェックした。

意外だったのは、握力は体全体の筋肉量に比例することで、体重減少は筋肉減少のアラームだった。同じ視点から歩行速度もフレイルの指標だった。すり足歩行で躓くのは赤信号だ。私の場合、このところ気にしていた体重増がいいのか悪いのか考え直須機会になりそうだ。

先日敢行した高尾陣馬縦走ｘ２では通常の散歩とは違うが、すり足歩行による転倒を経験した。３回目の講習がまだ残っている。そこで運動や社会参加の重要性が予定されている。私の田舎生活では社会参加の場が少ないが、それより食事の改善に努めていきたいと思っている。

昨日は掛かり付けの医院で身体計測・血圧・尿検査・血液検査・心電図の検査を行い、コロナ対応の理由で例年行うＸ線・眼底検査は行わなかった。このところ毎年身長が４ｍｍ減り、今回腹囲が８８ｃｍだった。毎年ぽっちゃりお腹が進行している。だがフレイル的にはＯＫと言えてるかも？

血液検査の結果は１－２週間後に判明するが、掛かり付け医からは前年までのデータから高ＬＤＬコレステロール対策（ＬＤＬ＝１８３）を話をしようと言われた。我が家は高コレステロールの家系なので、子供達に対策する私の姿を見せておきたいと思っている。

検査の直前に家で排便してたのでどうにも検尿出来なかった。馴染みの看護婦さんに頼んで水を飲んだが小便出来なかった。彼女が紙コップとガラス瓶を用意し、自宅に戻って遅い朝食をし排尿できサンプルを提出した。お互い恥ずかしくもなく冗談を言いながら下の処理をする、介護直前だ。

「高齢者向け講習」と「健康診断」は結果的に健康年齢を延ばす、何れも高齢者の健康を保つ手助けになる。一方で、我々のような団塊世代が今後迎えることになる介護等の社会保険コストを減らせる。コロナ危機で多くの高齢者の命が失われると、結果的に同じ効果が得られると邪推する。

まさかと思うが、欧米のコロナ感染者や死亡者が日本より二桁多いのはそんな狙いがないだろうか、欧米のコロナ犠牲者も日本と同様に高齢者が圧倒的に多い。高齢者の扱いが軽い。欧米では私が受けたような無料のフレイル講習や健康診断がないはずだ。天邪鬼な私の悪魔の疑いが湧いてきた。■