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内閣改造を評価するマスコミを評価する

2023-09-14 21:58:01 | 国際・政治
岸田内閣改造を報じる新聞テレビを見て報じ方に違和感があり、私見ながら一言いたい。

(1)何がしたい内閣か分からない:テレビに登場した比較的若い評論家2‐3人にこの手の批判があった。岸田首相は「構造的な賃上げと投資拡大の流れの強化」と先ず経済対策を述べたが、分からないと言う評論家はまるで自分の馬鹿さ加減を強調したように感じた。何が分からないのか説明できず、同じレベルの視聴者に具体的に説明できませんと言い訳したのか。

(2)良く見かける政治評論家連は明らかだった。内閣改造を次の「総裁選を狙い派閥間のバランスを取った権力闘争」を詳細に語った。派閥の議員数やライバル関係、誰の助言を受け入れたのか、等々政策には全く関係のない解説を得々と語った。多分そうだ。でも私は、「おいおい、肝心の国民の為の政策について評価しないのか」と思った。確かに現実に迫る解説だとは分かるけど。

(3)女性閣僚が2人から5人に増えたが、内外からの「女性議員数に対する批判に応え」る為、派閥間の「数合わせの道具」とか、私にはそれこそ女性をモノ扱いする典型的な女性蔑視的な発想だと思う。ただ、上川新外相だけは処理水がらみの中国との関係改善など課題の大きさと、彼女の実務能力の高さを評価する声が日経の記事を見て首相の考え方を理解できた。

私は欧米マスコミに比べて上記のような底の浅い報道に何時ものことながら失望した。毎度のことなのになぜこだわるのかというと、直前に内閣改造について友人と議論し林外相の留任を自信たっぷりに主張したからだ。私はそんなガラではないのだが、彼の外相としての才能を高く評価してたのは今でも間違いないと思う。

後期高齢者の青臭い考えだと指摘されそうだが、私は岸田首相が米国に追随したと批判されても、ロシアのウクライナ侵攻に対して早々に非難すると同時に、アジアから先頭を切ってウクライナ支援を打ち出しその後も自由民主主義の姿勢を堅持していることを高く評価する。最近のグローバルサウスとかBRICSのようなご都合主義方針は日本の取るべき姿ではない。

最後に個人的に最も期待するのは河野大臣が取り組むディジタル行財政の重要さとその責任の大きさ、苦労して何とか対処しても大して評価されずケチばかり付ける我が国のマスコミや政界を考えると、是非とも頑張って欲しいと思う。まあまあの成果でも手始めとして十分なのだが、マスコミや評論家から不具合点を根掘り葉掘り問題指摘され批判されるので、事前に高く評価しておきたい。■

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