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2010年大胆占い

2010-01-03 18:45:50 | 社会・経済

元旦は初詣の人で大混雑の参道を避けて脇道を通った近くの神社も、三日目の今朝は早足で参道を歩いた。久し振りの東京のお正月は思ったより静かで落着いた感じで好きだが、今の日本のように活気がない感もした。バブル崩壊後でももっと華やかさがあった記憶がある。

昨年の世界経済は各国政府の強い決意と連携で経済政策を断行し予想以上に早く回復した。市場は回復期待が先行して買われ、実体経済が後追いをした印象がある。悲観論者は問題先送りというが、個々に種々問題も残るが全体として適切な対応がされ成果が出たとみる。

2010年は一転して、昨年に先行した期待を実体経済に反映させ定着させる年だと私は位置付ける。今年は現実を直視し足元を固めて堅実に土台をしっかりさせる時だ。2010年のキャッチはチョット長いが「期待と現実の距離感」を狭める・・・というのが私にはピッタリ来る。

占いのベースになるのは米国の動向であるのは今年も変らない。Citiやバンカメ等巨大銀行や、GMやクライスラーの自動車産業の崩壊を食い止めた政策が結局世界経済を救った。が、年末商戦や住宅市場停滞の状況を見ると、景気刺激策による回復が維持できるか必ずしも楽観できない。

結論から言うと、米国は適切な手を打ち短期的な危機を回避するだろう。最も可能性の高いシナリオは景気刺激策第二弾が打たれ二番底を回避すると予測する(0.7)。だが、追加の景気刺激策はただではない。財政赤字とドル安がツケとなって世界経済の不安定要素となる恐れがある。

続いて、BRICsを始めとする新興国は順調に成長を続けるであろう。彼らも急成長しているが内需だけでは不十分で、米経済回復が堅調で外需を支えれば、リーマンショック前以上の速度で成長が可能と予測する。ベストケースは来年以降の自律成長の準備の年になるだろう。その先頭を切るのは中国だが、インド・ブラジルや南アなど長い列が続いている。

欧州は依然として不良債権の処理に手こずっており、今年も中小国で危機が起こり対応に迫られ、世界経済をリードする米中(時には新興国の代表として)の間で、相対的に存在感が低下すると予測する。ドルを補完する基軸通貨としてユーロの役割は少なくとも今年は進展しないと見る。総合すると世界経済の成長率は3%後半から4%前半となりそうだ(0.5)。

その中で日本だけが国民の「期待と現実の距離感」が測れず、安全保障・社会保障などの政策を巡り「不毛な政治の季節」に入り、世界から取り残される可能性が高いと予測する。連立政権による混乱を解消すべく民主党単独政権となるか、国民が失望し参院で過半数を割り中道左派政権から中道政権に連立組換えになるか、今の時点では予想もつかない。確かなのは自民党には戻らない、今、国民は不安や怒りを抑えてじっと様子を見守っている状況だ。

私の予測は民主党政権の政策では内需増に貢献せず期待外れ、巨額の財政赤字が残るだろう。それでも日本経済は米及び新興国など経済活性化の恩恵を受け、米出口戦略の兆しと日本の対応の遅れが円安傾向を促し(上記の議論と矛盾するが短期予測として)、輸出増で成長率回復に貢献するだろう。

だが、輸出産業の現地生産は傾向的に増加し、雇用は停滞したままで終る可能性が高い。朝日新聞(1/3)によれば07年日本企業は海外で約34兆円の付加価値を生んだが日本に還流せず、現地法人が20兆円内部留保した。節税に積極的な上位5社の法人税負担率は国内40%に対し24.5%だという。

つまり、海外進出国で人を雇い生産販売事業を行い儲けて税金を払う、完全に現地企業(事業)になっている。結果として日本は税収入が減り雇用にも貢献しない事業部分の比率が急増している。現民主党政権はこの傾向を助長し最早止まらないだろうと私は予測する。

日本が完全にツキから見放されているわけではないことを一つ。各国政府は強い決意で、世界経済を恐慌の淵から引き戻したが、今年は副産物として再びバブルを生む、皮肉にもそれがデフレに悩む日本経済を助けるだろうと予測する。政策は期待できないが、運は残っている。年賀状にも書きましたが、はてさて「当たるも八卦当たらぬも八卦」。

1.追加対策で米二番底回避、成長率3%切る、歴史的過剰流動性と財政赤字残る(0.7)
2.
世界経済回復もEUは不良資産処理に苦戦、一方新興国絶好調で世界経済牽引(0.6

3.中印経済は輸出回復し内需も順調に成長、成長率は夫々10%台と7%台に(0.7

4.内閣支持率更に低下、予算成立後か参院選後政局に、連立崩壊するが鳩山続投(0.3

5.日本経済は輸出増で何とか成長率1%前後、雇用は構造的な停滞が続く(0.6

6.日経平均は政策混乱と不信が広がるも、後半円安で輸出増、13000円に盛り返す(0.4

7.日本サッカー、健闘するもW杯予選ラウンド通過できず  (0.7

8.日本人MLB:イチロー・松井とも年齢と健康問題で苦戦   (0.5

最後にお好みのスポーツ予測です。先ず6月の南アW杯で日本のスピードサッカーが機能して善戦するが、それだけでは不足。最後は個人の能力が決め手で予選敗退。MLB野球はイチロー・松井とも年齢的に体力の衰えは避けられず、或いは怪我などの不運が重なり苦戦が予想される。彼らが去ってゆく前に途切れることなく新たなスーパースターが出現して欲しい。■

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