鳩 |
山内閣発足後6ヶ月が経過した。3ヶ月目に大きく支持率を下げた時、支持率低下が最早トレンドになったと下記のように投稿した。だが、それ以降3ヶ月にわたり一本調子に支持率を下げるとは予想しなかった。幾らなんでもそれ程馬鹿じゃないだろうと。
http://blog.goo.ne.jp/ikedaathome/d/20091217
この記事を読み返してみると、この時指摘した問題点が何ら解決してない。支持率低下に何らの違和感は無い、当然の結果だ。マスコミもそう見ている。小沢・鳩山政権は世論の指し示す事は分かっているが、時間の経過で何とかやり過ごせると判断したのかもしれない。だとすれば、確信犯だ。国民を舐めているのか、実は読み違えているのか。
いずれにしても、昨今の世論調査結果を見ると、私はいよいよクリティカルな状況に近づきつつあると感じる。と言うのは、鳩山政権に国民が苛立ちジレ始めた兆候が見られるからだ。それは民主党支持がついに3割を割り27%になった一方で、無党派層が50%まで増えた(朝日新聞3/15)ことだ。選挙民の半分が誰も支持しないとは異常だ。言い換えれば国民は苛立っている。
無 |
党派層50%突破は極めて危険な兆候を示す目安である。田中直毅氏によると、無党派層が50%を越えると選挙民(国民)の行動における「急進性」が表立って来るという。先の2度の総選挙では、自民大勝と政権後退という極端な振り子の振れがあった。意外なことに若者世代より高齢世代とその予備軍で急進化の傾向が強まるという。
今回テレビのインタビュー等を見ると、国民の間で改革期待が一挙に発散した気運がある。現政権への大きな期待が失望に変わった今、先の選挙前と同じような雰囲気を感じる。それは、日曜日に田舎に来て地元の与野党県連会議を伝えるニュースを見た時に強く感じた。
このために参加したと思われる谷垣自民党総裁が、目の前で彼の無策を県連に容赦なくつるし上げられた。次に民主党の県連会議では、政治と金をほったらかしにして参院選は戦えないと紛糾する絵が流れた。どちらの党の下部組織も参院選を控え選挙民の苛立ちを感じて反応していた。
一方、国政レベルに戻れば財源を手当てしない恒久支出が進む一方で、無駄の削減は事業仕分けで期待を持たせたが、マクロで見れば実質ゼロだった。こんな予算を組み続けたら国家破綻するという恐れが現実感を持って迫ってくる。とっくに成り立たないことだと証明されたはずの社会主義国家ビジネスモデルに後戻りする悪夢を見る思いだ。
民主党が参院選で大敗するのを避けることが出来るだろうか。何も決められない国会の再現は我が国にとって悪夢だ。だが、もう後戻りできないところまで来たように感じる。小沢・鳩山両氏が退陣したら一気に支持率を取り戻せるか、果たして前回のようにうまく乗り切れるか。残り少ない。■
最近、政権をとるときに、生活を良くする・景気を良くするというフレーズで勝つことに問題があるのかもしれないと思ってます。(正確にいうと生活を良くすることと景気をよくすることは違いますが、選挙の際は同じ意味ととらえると。)
僕の感情では、これから日本は労働者の所得は減少しつづける(グローバル化・歳出の健全化・労働人口の減少の影響で)ので、いかにマイナスを減らせるかが良い政治のポイントになる。だから、生活を良くする・景気を良くすることはできないので、そのフレーズで政権をとると支持率は低下する。
かと言って右や左に偏って政権をとってもおかしくなるリスクは高いし、そもそも生活や経済を良くしてくれる政党を国民が選ぶためほかのフレーズで政権はとれない。
だから、日本はジレンマに陥っているように見えます。
答えは分からないけど、最近ふたつの相反する考えが頭の中にあります。民主主義自体を維持することにも問題があるのではという考えと、民主主義である以上今の状態がベストなのかもしれないという考えの。
このままでは内閣支持率が20%台に突入するのも先のことではない様です。基地問題などで混乱して政治が停滞することの無い様、軌道修正する時期はもう過ぎたと思います(確度80%)。