先日、近くのスーパーに行った時、買物は2‐3種の商品だったので店備え付けの籠を使わないで、エコバックに入れて店内を歩いていると店員に見咎められ、買い物籠を使えと言われた。意外に強い口調が詰問調だったので、万引きかもしれないと疑われたと思った。
「僕はそんなんじゃないから、心配することないよ」と、とっさに答えた。店員に言い難いことを言わせてしまったと後味の悪い思いをした。私の身なりも疑いの原因だった。よれよれのフリースのジャンパーにだぶだぶのトレーニングパンツ姿の私を見て、もしやと思ったのだろう。外出する時だけでももう少しマシな服を着てくれと、家内から普段きつく言われていたのだが。
今朝方ラジオを聴きながら何時ものように洗濯物を干していると、気になるニュースが流れてきた。都内で高齢者の万引きが増え全体の3割になるらしい。番組では100円ショップでの万引きを伝えていたから、単純に貧困による生活苦が原因でもないらしい。背景に何があるのだろうか。
それではと、何時ものように検索エンジンを使って調べると、高齢者の万引きはこの10年くらいの全国的な傾向だという。万引きは子供や中年女性が多いという思い込みは誤りだったようだ。
何故高齢者の万引きが増えているのか。中でも65-69歳の年齢帯にいる人達の犯罪が突出して増えている。「高齢者になって数年の60代後半の人達の犯罪が急増している、それも万引きだけでなく犯罪全般にわたっている」というのが私が見た万引き高齢者急増の全体像だ。
ネットで調べた限りでは、まだ社会全体の問題として十分認識されているとはいえず、データを収集して異常を見つけた程度だ。個別ケースを分析し総合的に具体的な対策を実行するところまでいってないようだ。しかし、刑務所は介護を受ける高齢者が増えるなど、意外なところで問題が表面化してきそうだ。
老人が社会から孤立しているところに万引きの原因を求める説があるようだ。だが、以前記事を書いたように「キレやすい老人」は万引きだけでなく、もっと凶悪な犯罪件数も増えていると伝えられており、広範でもう少し突っ込んだ調査が必要だと感じる。来るべき高齢社会の未来かも。■
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