テレビ漬けの独居老人と言えば主な視聴番組はNHKの朝ドラと大河ドラマではないだろうか。私もその通りだ。母が介護施設に入った年から七回忌が終った10年余、田舎にいる間に文字通りテレビ漬けになった。好みは時により変わったが、通算してよく見たのはNHKのドラマだった。
見始めると半年から1年に亘るロングランのドラマは他にないので、ついつい惰性で見るドラマも多々あった。今年に限ると大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にハマった。昭和史から遡って戦国時代までの歴史物にはある程度筋が読めたが、鎌倉時代となると全く知識がなかった。
「鎌倉殿の13人」の登場人物は頼朝・義経と政子くらいしか知らないし、そもそも源氏が権力を握り鎌倉幕府を開く過程を知らないし、北条一族を始めとする坂東武者の役割など全てが新鮮で歴史の勉強をしてるようだった。ドラマを見て貴族社会から武士社会へ、そして戦国時代へ繋がった。
ドラマでは「今日の味方は明日の敵」みたいに権力争いは仲間同士の戦いから、親族どころか親子間でも殺し合いが展開される。ストーリ展開は驚くべきだ。勿論、ドラマの粗筋は娯楽番組でありどこまで事実か分からないが、基本は史実に基づいているものと私は想像する。
私的には「鎌倉殿の13人」は大河ドラマの中でもトップレベルだと評価する。ただ、ドラマでは毎回のように身近の人達が殺されていく、見るのは辛いという視聴者も多いのではないかと想像する。そこは余り感情移入しないで、私は日本歴史の流れとして見るように努めている。
それに比べると毎朝見る「ちむドンドン」は逆に感情移入しかないドラマのようで、最後までそのまま終わってしまった。つまり見るのを止めた訳ではない。視聴する時間帯が若者は仕事に出かけ、残った高齢者が朝食を食べ新聞を読みながらテレビを見る時間帯だからかもしれない。
私が特に嫌だったのは傍若無人で他人や家族に犯罪的な迷惑をかける兄とそれをかばう母親の姿で、食事中に見ててうんざりし食事がマズくなった。私以外にこのドラマを見る家族はいないが、私は絶対に視聴を勧めない。俳優が嫌じゃなく脚本・演出が嫌なのは分かっている。
思い出すのは主人公の子供時代に乱暴で汚い言葉使い(私にはそう聞こえた)をする子供が出て来る「おちょやん」で、やはり毎朝のように汚い言葉を聞くだけで嫌になった。その後別の番組に出演した子役の女の子は、感じが良い役を演じてホッとした。
この記事を書く前にネット情報を調べると次々と懐かしい番組が出て来た。学校の寮で食事しながら「おはなはん」を見た。ドラマの番組や題材をヒントに子供の名前を付けようとし、母にたしなめられた恥ずかしい思い出もある。今考えても良い名前だと私は思うのだが。
クラスの半分位がボクシングの世界選手権中継を見終って講義に出た時の教授の苦い顔が忘れられない。今の若い人達はインターネット世代になり、彼等はテレビ番組は録画して見る。実は若い時からテレビ漬けとは言わなくとも凄く影響を受けているのは我等高齢者が大半のようだ。■
見始めると半年から1年に亘るロングランのドラマは他にないので、ついつい惰性で見るドラマも多々あった。今年に限ると大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にハマった。昭和史から遡って戦国時代までの歴史物にはある程度筋が読めたが、鎌倉時代となると全く知識がなかった。
「鎌倉殿の13人」の登場人物は頼朝・義経と政子くらいしか知らないし、そもそも源氏が権力を握り鎌倉幕府を開く過程を知らないし、北条一族を始めとする坂東武者の役割など全てが新鮮で歴史の勉強をしてるようだった。ドラマを見て貴族社会から武士社会へ、そして戦国時代へ繋がった。
ドラマでは「今日の味方は明日の敵」みたいに権力争いは仲間同士の戦いから、親族どころか親子間でも殺し合いが展開される。ストーリ展開は驚くべきだ。勿論、ドラマの粗筋は娯楽番組でありどこまで事実か分からないが、基本は史実に基づいているものと私は想像する。
私的には「鎌倉殿の13人」は大河ドラマの中でもトップレベルだと評価する。ただ、ドラマでは毎回のように身近の人達が殺されていく、見るのは辛いという視聴者も多いのではないかと想像する。そこは余り感情移入しないで、私は日本歴史の流れとして見るように努めている。
それに比べると毎朝見る「ちむドンドン」は逆に感情移入しかないドラマのようで、最後までそのまま終わってしまった。つまり見るのを止めた訳ではない。視聴する時間帯が若者は仕事に出かけ、残った高齢者が朝食を食べ新聞を読みながらテレビを見る時間帯だからかもしれない。
私が特に嫌だったのは傍若無人で他人や家族に犯罪的な迷惑をかける兄とそれをかばう母親の姿で、食事中に見ててうんざりし食事がマズくなった。私以外にこのドラマを見る家族はいないが、私は絶対に視聴を勧めない。俳優が嫌じゃなく脚本・演出が嫌なのは分かっている。
思い出すのは主人公の子供時代に乱暴で汚い言葉使い(私にはそう聞こえた)をする子供が出て来る「おちょやん」で、やはり毎朝のように汚い言葉を聞くだけで嫌になった。その後別の番組に出演した子役の女の子は、感じが良い役を演じてホッとした。
この記事を書く前にネット情報を調べると次々と懐かしい番組が出て来た。学校の寮で食事しながら「おはなはん」を見た。ドラマの番組や題材をヒントに子供の名前を付けようとし、母にたしなめられた恥ずかしい思い出もある。今考えても良い名前だと私は思うのだが。
クラスの半分位がボクシングの世界選手権中継を見終って講義に出た時の教授の苦い顔が忘れられない。今の若い人達はインターネット世代になり、彼等はテレビ番組は録画して見る。実は若い時からテレビ漬けとは言わなくとも凄く影響を受けているのは我等高齢者が大半のようだ。■
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