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山口県旅行記(3)秋芳洞

2024-07-28 10:50:07 | 旅行記
最終日はホテルで朝食をとり山口市内の香山公園と、雪舟が築庭した公園のある常栄寺を見学した。皮肉っぽい私に言わせると歴史を造った支配者の為に作った立派な庭とお墓を祀った記念碑だ。かといって生きていた間に評価されることなく夭折した金子みすゞのことは全く知らなかった私だが。

言い訳するとしたら炎天下の常栄寺の庭で、座り込んで除草していたお婆ちゃん達と交わした会話「無理しちゃダメだよ、熱中症にならないでね」の方が私の本性を表しているかもしれない。実際、会話の途中で母や近所のお婆ちゃんのことを思い出していた。

その後バスで更に北に向かって走りこの旅のハイライトの秋吉台に着いた。残念なことに、秋吉台は雑草に覆われて広大な草原という雰囲気だった。年に一度の「野焼き」をやれば観光用の写真によく見かけるカルスト台地を見ることが出来たという。なのでバスは直ぐに秋芳洞に向かった。

秋芳洞の上側の入口に着いた時はまるで寂れた古い観光地の様相で、シャッターが下りた古びたお土産店が数店あっただけ。だが、鍾乳洞の中を歩き始めると月並みな表現だが、何百何千年を経て作られた自然の造形を楽しむことが出来た。

途中から次々と鍾乳洞の中の坂道を上ってくる観光客に出会い、海外からの人達もそこそこ見かけた。コロナ前のお客に戻ったと言うが最盛期の半分程度、つまりコロナ前からお客が減っていたということらしい。上り口に続く沢山のお土産店の半分はシャッターが下りていた。

お土産店の2階の団体客用のレストランで旅行最後の食事をとった。旅行中に何度か頂いた瓦焼きのゴボウ麺に舌が慣れたのか美味しく感じた。家内や息子もここは美味しかったという。往路と同じ萩・石見空港から羽田に飛び自宅に戻ったのは10時過ぎ、室温は35度もあった。

シャワーを浴びてエアコンで時間をかけて室温を下げながら家内と多めのお酒を頂き、ベッドについたのは12時過ぎだった。食事がまずいと文句を言いながら、しりもちをついて腰を痛めた(まだ痛い)が、総じて3日間の人生初の山口県旅行は楽しい経験だった。■

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