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パリは燃えているか(補足)

2005-11-07 16:47:56 | 国際・政治
フランスの暴動はあっという間に全土に波及したようだ。米国公共放送の現地特派員レポートの中に日本ではあまり知られていない情報があったので補足する。

+ フランスの同化政策は民族とか宗教を区別することを許していないため、公式なアラブ系フランス人とかアフリカ系フランス人といった統計データは存在しない。唯一フランス国民が存在するだけである。したがってイスラム系フランス人が地方毎にどれだけいるのか、何を不満に思っているかなどのデータは存在しない。色々なデータがあるがBBCによるとイスラム系フランス人は Five million Muslims (estimate) 35% Algerian origin (estimate) 25% Moroccan origin (estimate) 10% Tunisian origin(estimate) Concentrated in poor suburbs of Paris, Lille, Lyon, Marseille and other cities という。
+ フランスはアラブ・アフリカ系の移民を全国に分散させる政策を実行したが、全国の地方都市に住む移民をウォッチし政策に反映していくための警察等の人員が絶対的に不足していた。 
+ アラブ・アフリカ系の議員がおらず、国政レベルで彼らの不満や主張を代弁し影響力を行使できる仕組みが無かった。

建前ではフランス国民といいながら、特に企業・軍等で非常に強い差別が存在していたとアラブ系指導者は主張する一方、海外の報道は極端で誇張されているとインタビューに答える人もいる。次の選挙は右派や極右がかなり進出する可能性と、トルコからの移民で類似の問題を抱えるドイツに暴動が飛び火する可能性等が報じられている。■
 


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