かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感2016夏(番外)

2016-08-17 21:21:23 | 日記
田舎で暮らす為には自動車は必須アイテムだ。後期高齢者だろうと何だろうと車に乗るなとは言えない。しかし、高齢者の私が言うのも何だが、老人の運転する車に危険な目に遭ったことが何度かある。運転が上手いとか下手とかいう次元ではない、やってはいけないことを平気でやるドライバーがいるのだ。

バドミントン練習の為、市立総合体育館に向かう時は、交通量の多い国道を避けて脇道に入り3桁の国道を利用する。途中信号は少ないのだが曲がり道の道幅が狭く、しかもブラインドになっているところが幾つかある。そんなカーブで堂々とセンターラインに乗っかって来る対向車に出会いヒヤッとしたことが何度かある。

誤解を恐れずに言えば、そんな車は殆どは「モミジ」マークの軽自動車だ。昔の農道だった頃と同じ気分で運転しているのかもしれない。多分、脇道しか走らない人達だ。真直ぐな狭い道なのにスピードを落とさずセンターラインに近づいたまますれ違う車もいる。車幅の広いトラックとすれ違う時の方が、余程安心できる。

途中山から下りてくる道が3桁の国道と合流するT字路で、右側が死角になっている所を特に注意している。先日はそこで一時停止しないで右折する車を目撃して驚いた。だが、交通量が少ないので鉢合わせする確率が低いのだ。ああ、この人は何年もこんな運転をしてきても事故に遭わなかったのだろうなと思った。

ところが体育館から戻る途中そのT字路であわや交通事故という目にあった。死角になっているカーブから突然センターラインのど真ん中を走る車が飛び出して来た。慌ててブレーキを踏んで衝突寸前で対向車とすれ違った。相手はブレーキを踏んだ様子もない、モミジマークの軽だった。「バカ野郎」と思わず怒鳴った。

他にも交通量の多い国道沿いのショッピングモールの出入口で交通マナーを守らないドライバーをよく見かける。出入口は国道に面してイン・アウトの2車線あるのだが、その出入口のセンターラインの真ん中に車を停めて交通が途切れるのを待つ人を結構よく見かける。これは老若男女問わずだ。

そうすると、国道側からモールに入りたい車は国道で待つしかなくなり、その後ろに長い車列が出来てしまい意味のない渋滞が起こってしまう。何でこんな簡単なルールが守れないのかと思うが、待たす方も待たされる方も文句を言っている様子がない。この様子を見て私だけカリカリ来ているようだ。

しかし、今日だけは本当に怖かった。かつて農道だった脇道や間道を走る時は今まで以上に気を付けるしかなさそうだ。■
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母の思い出(3)

2016-08-13 10:21:13 | 日記
昨日和尚さんが来て棚経を終えた。老齢にもかかわらず未だにバイクに乗って檀家を回る姿を見るとハラハラする。和尚さんと四十九日の納骨の日取りを決め、その後葬儀会館に紹介された石材屋に戒名を掘って貰うよう依頼した。最近は四十九日後直ぐに位牌を作らない例が多いと聞き、位牌の作成は別途連絡することにした。

思い出すに母は父が大好きだった。父を愛していたのだろうがベタベタした感じはなく、私の印象では「父が大好きとかファンだった」という表現の方がピッタリくるのだ。両親が喧嘩しているのを見た記憶が余りない。ある時、祖母が半分呆れ気味に「チエコはターちゃんが大好きじゃけんのう」というのを聞いたことがある。

それが夫婦だとその時は思っていた。いつも父の弁当箱には子供より一品二品多かった。戦後の食料不足で我家では卵焼きすら贅沢だった時代、父の弁当にはいつも卵焼きが入っていた。卵を割ってといたお茶碗の底に残った卵に醤油をかけ、私はそのお茶碗にご飯をついで食べた。父親は一家の大黒柱であり何の疑問もなかった。

ところが、私が結婚して子供が生まれ大きくなるにつれ、私が持っていた夫婦のイメージが徐々に変わった。気が付けば家内は子供第一だった。私が仕事中心の猛烈サラリーマンになり、子供の養育を家内に任せきりにしたツケだと思うが、慣れるまでに時間がかかった。世の中その方が普通だったようだ。

だが、父の仕事中毒は私以上だったし、家庭を顧みなかったのは父も同じだ。違うとすれば、母も真っ黒になって必死で農業をやっていた。これも共働きの姿だった。誰もが必死に生きた時代だった。父は復員後母の実家で見合いをし、母が女学校の総代だったという表彰状を見て即結婚を決めたと祖母に聞いたことがある。

父の場合、まだ女学校出たての十代の可愛い小娘だったのも母を気に入った理由かもと、遺伝子を引き継いだ私は邪推する。だが、母が大好きになった父の魅力が何だったのか未だによく分からない。父にそれ程母を惹きつける何かがあったのだろうか。何れにしても、「父大好き」母は永遠の謎になった。父が定年前に死んだ時まだ40代半ばだった母が、その後40年間余り父抜きの後家さん人生を歩んだ。■
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生前退位を拡大解釈する

2016-08-11 21:18:58 | ニュース
天皇陛下は「生前退位」に強い意向を示されたと報じられた。報じられたように陛下が「象徴天皇」の果たすべき役割を、極めて重要で妥協できないものと捉えていたからと私も思う。それは現憲法下では何ら具体的に規定していない役割で、極めて陛下の個人的な信念に基づいたものだが継続すべきと思う。

そして、極めて強くて揺らぎのないもののように感じた。今までの陛下が象徴天皇として信念を持って実行してこられた事を支持したい。これまでに陛下が遂行された役割は、結果として極めて政治的な効果(良い)をもたらしたのは間違いない。憲法の規定に関わらず特に海外訪問は結果として極めて政治的だった。

今回の陛下の強い意向に接して色々な意見が報じられた。落ち着いたところで、私が普通の国民として受けた印象を紹介したい。報道は押しなべて生前退位を示唆する強い意向と報じているところをみると、周りの人々は陛下のご意思を感じ取っていたことになる。政治的なかかわりは禁じられているとはいえ、結果として放置され先送りされたように感じる。

生前退位に限らず陛下や皇室全般に関わる事柄になると、人々は口をつぐみなるべく触れないようにする。こういう時は特定の限られた人が出て来て普段は使わないような言い回しで遠回しの発言をする。その間に陛下の本当の気持ちがどこかに消え失せていくようで、議論は曖昧になり先送りされてきた印象がある。

誤解を恐れずに言うと、陛下とか皇室に限らず特別な立場の人や体制の在り方の見直しが求められている時なのに、日本全体にその種の先送りが起こり土壇場に追い詰められて初めて対応する傾向がある。同じ延長戦上で政治資金や会社の不祥事が何年も続く。難しいのは必ずしも先送りが悪とは限らない、逆の場合もあることだ。

問題は議論自体がタブーになることにある。その間に少数派から建設的でない極端な意見が出て来ると、結果的に現行システムを守る側に注力せざるを得なくなり、議論が捻じ曲げられるか先送りになる。本来あるべき建設的な改革機運が消滅してしまう。

憲法改正に関する議論もこんなパターンの一つのように私は感じる。少しでも良いものにして行こうと普段から冷静に時間をかけて議論していく、その中から最善の解を見つけていくことが何故出来ないのか。私には陛下の意向はこの先送り体質全般を警告する強いメッセージではなかったのかと思う。我田引水とは思わない。

報道によれば生前退位についても考えるべき事が山ほどあるようだが、ゼロからスタートするような事態になるなら絶望的だ。立派なことを言う識者が実は今まで何の検討もせず責任を果たしてなかったことを白状するようなものだ。そうでないことを祈りたいし、これを機会に日本人の先送り体質を払拭してほしい。その意味で陛下のメッセージは「生前退位」を越えた問題を国民に問いかけるものだったと思う。■
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天邪鬼オリンピック賛歌

2016-08-09 10:23:22 | ニュース
今朝のテレビはどのチャネルにしてもオリンピック、まるでハイジャックされたようだった。日本体操の大逆転勝ち、柔道大野の華やかな技、実に素晴らしいけど何度も繰り返し見たくはない。今日は1日中この映像が流れるだろう。多分、大会中も大会後も。日本人はオリンピック大好き民族と言われている。悪いことではない。

オリンピックに熱中する人達は決して普段から熱心なスポーツ好きという訳ではなさそうだ。報じるマスコミも4年に一度しか中継して放送しないスポーツも沢山ある。見る国民も報じるマスコミもその点では大差ない。ルールを知らないどころか、そんなスポーツがあることすら知らない人も沢山いると思う。

国を代表して一生懸命戦い勝って喜ぶ選手の姿を見たいのだ。ある時からマスコミは国別の獲得メダル数を報じ、それが極めて重要なオリンピックの目標になった。私の記憶では冷戦時代のソ連や東独が国威発揚の場にし始めた頃から国別メダル数が重要な国家指標になった気がする。選手個人の栄誉が国家に移った。

一方、ロスアンゼルス大会からスポーツの商業化が進み、選手個人の名誉から利益の為のスポーツに変わったと言われている。冷戦下で使われ始め規制をくぐり抜け発展し、今日の深刻なドーピングを引き起こしたと言われている。オリンピックに限らずMLBやツールドフランス等の世界的スポーツ大会でも蔓延していった。

記憶では国を問わず素晴らしいスポーツの技に観客が酔った時代があった。アイススケートのジャネット・リンの笑顔は優勝しなくとも世界の妖精になった。体操のチャフラスカヤや、マラソンのアベベ等は今思い返すと国の代表というよりその時代の代表だった。国別メダル数より純粋に競技を楽しんだ時代だった。

それでもオリンピックとなれば国民は熱狂する。マイナーなスポーツにも光をあてこれ程国民を一体化するイベントはない。地域を代表する高校野球人気が土台とすれば、ピラミッドの頂上にオリンピックがあると思う。多くの人にとって素晴らしいプレーより地元チームが勝つことが大事なのだ。ロシアや中国が一線を越えて政治に利用した気持ちはよーく分かる。

私のような皮肉な見方をする人も少なからずいる。国中が熱狂すると却って醒めてしまう嫌な性格の奴だ。比率的には共産党支持率より少ないだろう。クラスに一人くらいいる天邪鬼だ。私自身は熱心なスポーツ・ファンで、子供から若い時代まで野球・サッカーをやり、その後バドミントン・登山に熱中した。

皆が熱中すると私は違う道を歩きたくなる。純粋にスポーツをそものを楽しもうという理屈だ。天邪鬼が行き過ぎた私はスマホは持たずSNSはやらない変人だ。だが、頑張った選手が負けて裏で泣く姿に感動するとか、勝ってもイチローや本田みたいにアホなインタビューに素直に答えずたまに拒否する選手の方が好感を持てる。「俺に質問するんだったらもっと勉強して来い!」タイプの受け答えだ。

何もオリンピックにそこまで理屈をこねなくて素直に感動すればと言われそうだ。多分その通りです。しかし、全チャネルが1日中オリンピック放送する異常さに一言言いたくなった。そう言いながら、私もオリンピック・ネタを使わせてもらってます。■
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後出し人気のオバマがやるべきこと

2016-08-06 11:45:15 | ニュース
ヒラリー・クリントンが党大会で民主党大統領候補に正式に指名され、米大統領選が新たなステージに入った。世論調査でヒラリーがトランプを引き離して優勢と報じられた。オバマ大統領がヒラリー支持を明確にしたことで、今後も紆余曲折があると思うが彼女の優勢は動かないのではないかと予測する。

その根拠となるのが、昨年頃は史上最悪の不人気大統領と言われたオバマが、直近の調査では就任当時の支持率にまで回復したということだ。私は聞いたことがなかった。歴代大統領の中でもレーガン、クリントンに並ぶ快挙(!)らしい。そのオバマに支持されるヒラリーが優勢なのはある意味当然と思う。

私はオバマ大統領をオバマ温泉(湯だけ-言うだけ)と酷評したことがある。最も問題なのは「米国は世界の警察官ではない」と宣言したことである。言ってはいけないことだった。これがロシアや中国に「力の空白」を感じ取らせ、クリミヤ半島や南シナ海を力で奪い取る動機付けをしたと私は思う。ISISへの対応も躊躇い誤った。

ロシアと中国は紛争国と相対的な力関係を測り、つけ込む余地があるかないか時期を待って判断する、そういう国だ。世界最大の軍事力を持つ国の最高軍司令官でもあるオバマの宣言はそういう国に勘違いをさせた。米国の国力の相対的低下は事実であっても、最高司令官がわざわざ宣言することはなかったと私は思う。

大統領任期の最後の年になってオバマは言うだけではなく積極的に行動し始め、それが支持率回復につながったと思う。だが、私から言えば「今頃かよ!」という感じだ。後出し人気のオバマに残された最後の仕事はトランプ大統領候補を史上最大の得票差で負けさせ、米国民がバカでないことを世界に示すことだと思う。■
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