かぶれの世界(新)

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老いに慣れる

2017-03-20 21:59:32 | 日記
2か月前に自分の老い、特に身体的な衰え、が新たなレベルになったと実感したと記事「老いの恐怖」を投稿した。正確には自分が老いの衰えに気付かないでいる時、傍にいる人が直接私に言葉で伝えるのではなく、見えないところで私の失敗に舌打ちしたとか溜息をつくのに気付いた。

自分が老いて無意識に犯す間違いに気付かず他人に迷惑をかけているのではないか、その不安が私の「老いの恐怖」だった。これから私が年齢を重ねていくにつれスポーツ以外でも、気付かないまま他人や家族に迷惑をかけるだろう。だが、間違いに気付けば対処しようがあると思う。

私の子供達にはオヤジがどうもヤバイと思ったら遠慮せず言ってくれ、その時には躊躇なく資産管理や実家の管理を頼みたいと言い渡してある。それほど簡単ではないと思うがその方が被害を少なく出来ると思う。

だが、もし私がゆっくり時間をかけて老いるなら他にもやりようがあると思う。今迄に私が考えた老い方は、自分のありのままを見つめ老いに慣れることだと思う。スポーツ好きの私は衰えをカバーすべく必死でトレーニングを続けて来たが、結果はやり過ぎて逆効果だった。何をやってもうまく行かず遂に気付いたことがある。

それは開き直ってこの1週間トレーニングを全くやらなかったのが、結果うまく行ったことだ。先週の土曜日のバドミントンクラブの練習が何だかうまく行ったのだ。それなりのレベルでまあまあ頑張れた。前の週にクラブの仲間が神奈川で開催されたオープン大会のダブルスに優勝したというからそれなりのレベルだと自分なりに思う。何にもやらない方が良い結果を得られた。悪あがきせず、老いに慣れたのかも。■
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原発事故 国の責任認定にあえて違和感

2017-03-19 11:30:08 | ニュース
福島原発事故後に避難した住民に対し国と東京電力に損害賠償責任があると前橋地裁は認めた。津波を予見でき事故を防げたという判断に私は違和感がある。毎度繰り返すことになるが、それなら2万人もの死者・行方不明者がを出した県市町村にはもっと重い責任があるはずという思いだ。トータルで大震災の被害を考えべきで、特別な事例(原発)に限って扱いを変えるべきではないと私は考える。

前橋地裁の判決は訴訟があってその範囲で下された判断なのでやむを得ない。だが結果として大震災の犠牲者2万人の命を軽く扱ったように感じる。原発事故が引き起こす被害ポテンシャルは大きいし、避難された方々の苦難は大変で今も続いていることだと思う。しかし、2万人の犠牲者とその家族の方々にとっては比較しようもない強烈な苦痛のはずだ。しかも、自治体の備えによって生死を分けたのが現実、その責任を問う声があまり聞かれないのはどういうことだと思う。私はマスコミ報道の責任を問いたい。

報道は国の責任を認めた画期的な判決だと評価するものが多いように感じるが果たしてそうだろうか。私には何故2万人が死ななければならなかったか、その追及に勝るものはないと考える。その一環として原発事故を考えるべきなのだ。日本メディアが遺伝的に持つ病気、何が重要か考えて扱う順番が間違っている。逆転している。大震災はチェルノブイでもスリーマイルでもないのだ。原発事故でなければ死亡してもニュースにならないような扱いはバランスを欠き、我々の孫子の未来に悪い影響を与えると考える。■
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史上最高値の海に浮き輪

2017-03-16 21:40:52 | ニュース
昨日から今日にかけて海外から入って来たFRBの追加利上げとオランダの下院選結果のニュースは、ドル高・ユーロ高の有力な材料だと思っていた。だがいざ市場が開くと一気に1円以上のドル安、ユーロも0.5円安になった。報道によると市場は「FRBの3月金利上げと、利上げ回数が年4回の可能性を織り込んでいた」ので全体として金融緩和と見做した為だという。私は単純に金利上げで円安が進むと思っていたので驚いた。

もう一つ驚いたことがある。今日の日本経済新聞のエコノミストからの転載記事によれば冒頭で「大半の先進国では政治の世界で物騒なことが起きているのに、株式相場は天井知らずだ。米英の株式が高値を更新し、世界全体の株価動向を示すMSCI世界株指数も最高値を付けた。」と私と同じ疑問を投げかけていた。

記事を要約すると、その理由は1)今迄が安すぎた、2)世界経済が上向いてきた、3)トランプ政権の政策期待があるという。一方で懸念もある。1)トランプ政権政策のマイナス効果、2)中央銀行の引き締めモード移行、3)政治と経済の相克を上げ、ポピュリストを支持する有権者と投資家の双方を満足させるのは難しいと予測。最後に「株式相場はもうしばらく高値を追う展開が続くかもしれないが、いつ急落してもいいように、投資家は手元にパラシュートを用意しておく方がいい。」と結んでいる。

実は私はこの記事の通り市場は活況だが、「トランプ大統領は必ずずっこける」との予想の下に昨年の米大統領選以来、流動性(現金比率)を高め投資活動を抑制して来た。つまり市場が最高値を付けるのを横目で見て羨ましいと思いながら、暴落した時に備えパラシュートを用意してきた。私の場合もともと上空を飛んでいた訳ではないので、荒海(暴落)に備え浮き輪を用意していたというのが正しいのだが。

今日偶然にも取引先の担当から連絡があり聞くと、彼の認識もその通りだという。日本の投資家の多くも投資を控え様子見しているのだという。そんな事初めて聞いた。私は投資家が積極的に投資しているからこそ世界中の株価が上昇していると思っていた。「それでは一体誰が買ってるの?」と聞くと、機関投資家だという。

そういえば年金マネーも巨額の利益を出していた。彼等はもしトランプ相場が下がれば売り抜けるという事か、私はそんな情報源も度胸もない、ということだ。やっぱり今は浮き輪をもって小さなボートで荒海を恐る恐るわたって行くしかないようだ。しかし、私だけじゃない、世界には市場の活況をよそにパラシュートを抱えている仲間が沢山いると分かって少し安心した。■
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ガンバレ、韓国

2017-03-15 22:29:24 | ニュース
朴槿恵韓国大統領が弾劾され21日には検察の聴取が始まると報じられた。それに先立ち野党の「共に民主党」の大統領候補が討論会を本日実施したという。5月9日に投開票が実施され新大統領が決まるらしい。北朝鮮問題が深刻化する中、出来るだけ早く次の大統領を決め政治空白期間を解消してほしいと思う。

私は朴前大統領が弾劾された経緯を報道で振り返ると、韓国民の感情的な反発とそれに政治と司法が左右されて山が動いたという印象がある。正直言うとテレビで報じられた感情的に大声で大統領を非難する韓国の人達に違和感があった。デモに参加した多くは若者達で、ポピュリストの世界的なうねりとは違った印象がある。

私の印象はデータに基づいたものというより、長年の経験で積み上げられた見方による一方的な可能性がある。仕事で付き合ったサムソンやLG等韓国の会社のスタッフ、報道等で知った韓国政治や社会状況、特に慰安婦問題に関わる韓国の動きや外交交渉などから私の韓国観が作られた。正直余り良い印象ではない。

だが、国の名前を消して起こったことだけを冷静に眺めてみると、全ては法の下で民主主義的なプロセスに基いて国のリーダーが弾劾された。国のリーダーが国民の意思に基づき弾劾され任期途中で辞めさせられた。軍のクーデターや革命で力ずくで辞めさせられた訳ではない。デモの小競り合いで亡くなった人はいるが、政権交代のプロセスで誰一人殺されていない。

極めて民主主義的なやり方で国民が国のリーダーを交代させることを決め実行した。世界、特にアジア諸国を見回してどこにでもこういう国がある訳ではない。韓国民は今回の大統領弾劾を誇りに思い守るべきだと私は思う。私見では、前大統領の政策の何が問題だったか、国民は次期大統領に何を望むのか、国の進むべき方向という点で危うさがある様に感じる。だが、何が起こっても弾劾を決めた国民が払うべきコスト、そこから先に進んでほしい。頑張れ、韓国。■
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大震災6周年、マスコミは反省を

2017-03-12 15:19:50 | ニュース
大震災5周年から1年経って、報じられる内容にほとんど差がないように私は感じた。1年前に私が感じたのは2万人以上の犠牲者が出たことについて、踏み込んだ調査分析がされてないことへの失望だった。今年もあるとすれば復興が地域や世代によって差が大きくなったことへの危機感が報じられたが物足りない内容だった。

同じ指摘の繰り返しだがマスコミ報道は依然として原発事故偏重だったと思う。ここまで来るとマスコミは自社の主張の前に2万人の命を軽んじていると考える。

報じるべきは、「地域ごとに何が問題で死ななければならなかったか、どうすればもっと命が救えたか、そのうち自治体等とコミュニティの役割と責任は何だったか」ではないのか。この問いかけに自治体はどう分析し対策を打っているか、自治体ごとの考え方の違いや問題は何か、対策の進捗度合い等々。地域住民の関わり具合との関係はどうなっているか。

このような地道な調査報道が効果的な地震対策を作る貢献をしたはずで、地域の特性にあった復興を助ける役割を果たすと思う。残念ながら私の目に入って来る報道は大きな防波堤についての工事の遅れとか住民の対立、取り残される高齢者などが散発的に脈絡なく報じられる。復興がうまく行ってないという印象だけが残る報道だ。

このところ頻繁に報じられた原発事故による避難民が受けた学校や職場でのいじめは、マスコミが放射能汚染について過剰に不安を煽ったことも一因している。無知な親や学校の教師の多くはマスコミ報道の影響を受けた結果と推測する。残念だがマスコミにはそういう反省が余りないのだ。社会の木鐸なんて言うのはもはや死語だ。

被災地に戻って必死に復興に取り組む多くの人達や、原発事故現場でも開発事務所でも廃炉の為に働く人達を前向きに元気付ける報道がもっとあるべきだ。彼等は難解な問題や苦難に立ち向かい戦っている人達だ。「高齢者の震災復興」や「原発廃炉」、彼等は皆同じように世界的に困難な問題に取り組んでいる。ケチをつけるばかりでなく、そういう人達を助け輝かせる報道をして欲しいと祈る。■
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