昨日から今日にかけて海外から入って来たFRBの追加利上げとオランダの下院選結果のニュースは、ドル高・ユーロ高の有力な材料だと思っていた。だがいざ市場が開くと一気に1円以上のドル安、ユーロも0.5円安になった。報道によると市場は「FRBの3月金利上げと、利上げ回数が年4回の可能性を織り込んでいた」ので全体として金融緩和と見做した為だという。私は単純に金利上げで円安が進むと思っていたので驚いた。
もう一つ驚いたことがある。今日の日本経済新聞のエコノミストからの転載記事によれば冒頭で「大半の先進国では政治の世界で物騒なことが起きているのに、株式相場は天井知らずだ。米英の株式が高値を更新し、世界全体の株価動向を示すMSCI世界株指数も最高値を付けた。」と私と同じ疑問を投げかけていた。
記事を要約すると、その理由は1)今迄が安すぎた、2)世界経済が上向いてきた、3)トランプ政権の政策期待があるという。一方で懸念もある。1)トランプ政権政策のマイナス効果、2)中央銀行の引き締めモード移行、3)政治と経済の相克を上げ、ポピュリストを支持する有権者と投資家の双方を満足させるのは難しいと予測。最後に「株式相場はもうしばらく高値を追う展開が続くかもしれないが、いつ急落してもいいように、投資家は手元にパラシュートを用意しておく方がいい。」と結んでいる。
実は私はこの記事の通り市場は活況だが、「トランプ大統領は必ずずっこける」との予想の下に昨年の米大統領選以来、流動性(現金比率)を高め投資活動を抑制して来た。つまり市場が最高値を付けるのを横目で見て羨ましいと思いながら、暴落した時に備えパラシュートを用意してきた。私の場合もともと上空を飛んでいた訳ではないので、荒海(暴落)に備え浮き輪を用意していたというのが正しいのだが。
今日偶然にも取引先の担当から連絡があり聞くと、彼の認識もその通りだという。日本の投資家の多くも投資を控え様子見しているのだという。そんな事初めて聞いた。私は投資家が積極的に投資しているからこそ世界中の株価が上昇していると思っていた。「それでは一体誰が買ってるの?」と聞くと、機関投資家だという。
そういえば年金マネーも巨額の利益を出していた。彼等はもしトランプ相場が下がれば売り抜けるという事か、私はそんな情報源も度胸もない、ということだ。やっぱり今は浮き輪をもって小さなボートで荒海を恐る恐るわたって行くしかないようだ。しかし、私だけじゃない、世界には市場の活況をよそにパラシュートを抱えている仲間が沢山いると分かって少し安心した。■
もう一つ驚いたことがある。今日の日本経済新聞のエコノミストからの転載記事によれば冒頭で「大半の先進国では政治の世界で物騒なことが起きているのに、株式相場は天井知らずだ。米英の株式が高値を更新し、世界全体の株価動向を示すMSCI世界株指数も最高値を付けた。」と私と同じ疑問を投げかけていた。
記事を要約すると、その理由は1)今迄が安すぎた、2)世界経済が上向いてきた、3)トランプ政権の政策期待があるという。一方で懸念もある。1)トランプ政権政策のマイナス効果、2)中央銀行の引き締めモード移行、3)政治と経済の相克を上げ、ポピュリストを支持する有権者と投資家の双方を満足させるのは難しいと予測。最後に「株式相場はもうしばらく高値を追う展開が続くかもしれないが、いつ急落してもいいように、投資家は手元にパラシュートを用意しておく方がいい。」と結んでいる。
実は私はこの記事の通り市場は活況だが、「トランプ大統領は必ずずっこける」との予想の下に昨年の米大統領選以来、流動性(現金比率)を高め投資活動を抑制して来た。つまり市場が最高値を付けるのを横目で見て羨ましいと思いながら、暴落した時に備えパラシュートを用意してきた。私の場合もともと上空を飛んでいた訳ではないので、荒海(暴落)に備え浮き輪を用意していたというのが正しいのだが。
今日偶然にも取引先の担当から連絡があり聞くと、彼の認識もその通りだという。日本の投資家の多くも投資を控え様子見しているのだという。そんな事初めて聞いた。私は投資家が積極的に投資しているからこそ世界中の株価が上昇していると思っていた。「それでは一体誰が買ってるの?」と聞くと、機関投資家だという。
そういえば年金マネーも巨額の利益を出していた。彼等はもしトランプ相場が下がれば売り抜けるという事か、私はそんな情報源も度胸もない、ということだ。やっぱり今は浮き輪をもって小さなボートで荒海を恐る恐るわたって行くしかないようだ。しかし、私だけじゃない、世界には市場の活況をよそにパラシュートを抱えている仲間が沢山いると分かって少し安心した。■