かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

原発事故 国の責任認定にあえて違和感

2017-03-19 11:30:08 | ニュース
福島原発事故後に避難した住民に対し国と東京電力に損害賠償責任があると前橋地裁は認めた。津波を予見でき事故を防げたという判断に私は違和感がある。毎度繰り返すことになるが、それなら2万人もの死者・行方不明者がを出した県市町村にはもっと重い責任があるはずという思いだ。トータルで大震災の被害を考えべきで、特別な事例(原発)に限って扱いを変えるべきではないと私は考える。

前橋地裁の判決は訴訟があってその範囲で下された判断なのでやむを得ない。だが結果として大震災の犠牲者2万人の命を軽く扱ったように感じる。原発事故が引き起こす被害ポテンシャルは大きいし、避難された方々の苦難は大変で今も続いていることだと思う。しかし、2万人の犠牲者とその家族の方々にとっては比較しようもない強烈な苦痛のはずだ。しかも、自治体の備えによって生死を分けたのが現実、その責任を問う声があまり聞かれないのはどういうことだと思う。私はマスコミ報道の責任を問いたい。

報道は国の責任を認めた画期的な判決だと評価するものが多いように感じるが果たしてそうだろうか。私には何故2万人が死ななければならなかったか、その追及に勝るものはないと考える。その一環として原発事故を考えるべきなのだ。日本メディアが遺伝的に持つ病気、何が重要か考えて扱う順番が間違っている。逆転している。大震災はチェルノブイでもスリーマイルでもないのだ。原発事故でなければ死亡してもニュースにならないような扱いはバランスを欠き、我々の孫子の未来に悪い影響を与えると考える。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする