昨日の朝から今朝まで睡眠と食事以外の殆どの時間を日本WBC優勝の中継を見た。ニュースや中継録画を何度見ても飽きなかった。一昨日世田谷の娘宅に向かう前にメキシコに0-3でリードされたというニュース速報を見、これで今年の日本のWBC挑戦は終わりだと諦めていた。
ところが娘宅について遅めの昼食を頂いていると、日本チームが劇的な逆転で勝ったと聞き驚き喜んだ。予選リーグでは絶不調だった村上が逆転の決勝打を打ったシーンは凄かったが、他にも吉田の同点本塁打、最終回に大谷が二塁打を打ってチームを鼓舞する姿など見どころ満載だった。
決勝戦だけではなく準決勝の対メキシコ戦の逆転勝ちからずっと、テレビ中継・録画・優勝セレモニー・日本各地の熱狂的なファンを見続けることになった。全て分かっていても飽きずに何度も同じシーンを繰り返し見た。こんなことは優勝した1回目2回目のWBCではなかった。
その理由は、米国が初めてMLBのトップレベルの選手を出場させ、日本も大谷選手を含めMLB所属の選手も出場して最強だと言われ、本来の意味で世界一になったことがある(米国の投手はトップレベルではなかったが)。予選リーグでは日本は圧勝が続き前評判以上に強かった。
マスコミ報道ではMVPに選ばれた大谷や、ベストナインに選ばれた吉田、米国に負けないパワーを発揮した村上や岡本等が何度も取り上げられた。私的にはそれほど期待しなかった若手の投手陣の活躍と、ベンチ裏でチームを一体化させたダルビッシュの貢献も詳しく報じられた。
それやこれやで私が最も注目したのは栗山監督の手腕で高く評価したい。最近プロ野球中継を見なくなった私は、正直言うと今回のWBC大会で戦った若い選手の名前を余り知らなかった。その点で、エースだったはずの大迫を選ばなかったサッカーの森保監督と共通するものを感じる。
両監督には試合に勝つための戦略があり、その戦略に沿った選手選考を徹底して実施したと推測する。二人の監督は海外で実績があり個人として優れたプレイヤーでも、戦略に沿わない選手は選ばなかった。森保監督の方針は明らかだったが、栗山監督も同じアプローチをとったと感じる。
栗山監督の戦略は何だったか。高校野球などで鍛えられた日本の所謂「スモールベイスボール」からの転換だ。それは1ランク上のスピードとパワーを兼ね備えた新日本野球だったと思う。言い換えればMLBと同じスピードパワーで、従来のち密なテクニックを行使する野球だ。
しかし、それは簡単ではない、ギリギリの戦いをすることになる。決勝戦でピンチの時1本でも適時打を打たれていたら試合展開が変わったはずだ。実際には決勝戦で両チームとも2本のホームランを打ったが、ボテボテゴロの1点が日本勝利の決め手だった。
地味にランナーを進めホームに近づく昔ながらの「スモールベイスボール」が最後に決め手になった。7人の継投策もまさに栗山戦略だったと思う。決勝トーナメントは一歩誤ると負けてしまうシーンが何度もあった。テレビで見る栗山監督の表情が一気に老けたように感じた。
今回、日本中がWBC野球に熱中したのは野球の魅力を再発見したからだと思う。野球はスピードパワーに技術を交えて争う、個人競技にチームとしての集団競技の要素がある。今回大金を投じて独占的にテレビ中継した朝日毎日の異常とも思える集中報道が機能して国民を熱中させた。ウクライナ戦争も金融不安も吹き飛ばして忘れさせてくれた。
私もプロ野球選手を夢に見た野球少年だった。私の場合は中学生時代に招待野球で、地域の強豪校の大柄な選手が本塁打を打つ姿を見てあっさり諦めた。それからもずっと野球ファンだったが、近年はテレビでサッカーの中継を見ることが多くなった。これでまた野球ファンを続けらる。■
ところが娘宅について遅めの昼食を頂いていると、日本チームが劇的な逆転で勝ったと聞き驚き喜んだ。予選リーグでは絶不調だった村上が逆転の決勝打を打ったシーンは凄かったが、他にも吉田の同点本塁打、最終回に大谷が二塁打を打ってチームを鼓舞する姿など見どころ満載だった。
決勝戦だけではなく準決勝の対メキシコ戦の逆転勝ちからずっと、テレビ中継・録画・優勝セレモニー・日本各地の熱狂的なファンを見続けることになった。全て分かっていても飽きずに何度も同じシーンを繰り返し見た。こんなことは優勝した1回目2回目のWBCではなかった。
その理由は、米国が初めてMLBのトップレベルの選手を出場させ、日本も大谷選手を含めMLB所属の選手も出場して最強だと言われ、本来の意味で世界一になったことがある(米国の投手はトップレベルではなかったが)。予選リーグでは日本は圧勝が続き前評判以上に強かった。
マスコミ報道ではMVPに選ばれた大谷や、ベストナインに選ばれた吉田、米国に負けないパワーを発揮した村上や岡本等が何度も取り上げられた。私的にはそれほど期待しなかった若手の投手陣の活躍と、ベンチ裏でチームを一体化させたダルビッシュの貢献も詳しく報じられた。
それやこれやで私が最も注目したのは栗山監督の手腕で高く評価したい。最近プロ野球中継を見なくなった私は、正直言うと今回のWBC大会で戦った若い選手の名前を余り知らなかった。その点で、エースだったはずの大迫を選ばなかったサッカーの森保監督と共通するものを感じる。
両監督には試合に勝つための戦略があり、その戦略に沿った選手選考を徹底して実施したと推測する。二人の監督は海外で実績があり個人として優れたプレイヤーでも、戦略に沿わない選手は選ばなかった。森保監督の方針は明らかだったが、栗山監督も同じアプローチをとったと感じる。
栗山監督の戦略は何だったか。高校野球などで鍛えられた日本の所謂「スモールベイスボール」からの転換だ。それは1ランク上のスピードとパワーを兼ね備えた新日本野球だったと思う。言い換えればMLBと同じスピードパワーで、従来のち密なテクニックを行使する野球だ。
しかし、それは簡単ではない、ギリギリの戦いをすることになる。決勝戦でピンチの時1本でも適時打を打たれていたら試合展開が変わったはずだ。実際には決勝戦で両チームとも2本のホームランを打ったが、ボテボテゴロの1点が日本勝利の決め手だった。
地味にランナーを進めホームに近づく昔ながらの「スモールベイスボール」が最後に決め手になった。7人の継投策もまさに栗山戦略だったと思う。決勝トーナメントは一歩誤ると負けてしまうシーンが何度もあった。テレビで見る栗山監督の表情が一気に老けたように感じた。
今回、日本中がWBC野球に熱中したのは野球の魅力を再発見したからだと思う。野球はスピードパワーに技術を交えて争う、個人競技にチームとしての集団競技の要素がある。今回大金を投じて独占的にテレビ中継した朝日毎日の異常とも思える集中報道が機能して国民を熱中させた。ウクライナ戦争も金融不安も吹き飛ばして忘れさせてくれた。
私もプロ野球選手を夢に見た野球少年だった。私の場合は中学生時代に招待野球で、地域の強豪校の大柄な選手が本塁打を打つ姿を見てあっさり諦めた。それからもずっと野球ファンだったが、近年はテレビでサッカーの中継を見ることが多くなった。これでまた野球ファンを続けらる。■