小嶋陽菜×PEACH JOHN

２月20日（水）、「笑っていいとも！」が終わった後、そのままテレビを観ていたら、AKB48の小嶋陽菜がCMに出てきた。その内容を書けば、小嶋陽菜扮する海外のセレブがリムジンから降りるが、その際ドレスがドアに挟まって脱げてしまい、下着が丸見えになるという、何とも衝撃的なものであった。そしてこれが「PEACH JOHN」の新作CMだったのである。
小嶋陽菜は2011年秋号の同誌に、同じAKB48の大島優子、河西智美と、表紙および巻頭を飾っている。もちろん私も購入しており、このバックナンバーは、けっこうな値になっているはずだ。
まあそんなわけでPEACH JOHNファンに小嶋陽菜はおなじみだったわけだが、それにしても今回のCMは、ゲスト的な登場ではない雰囲気があった。
私は夜になるのを待って、PEACH JOHNのホームページを見る。するとブログのページに、「新ビーナスの３人」と題して、小嶋陽菜のほかに、大屋夏南（かな）とマギーが紹介されていた。どちらも人気モデルである。そしてこの日（２月20日）発売の2013年春号から、彼女ら３人がレギュラーモデルとして登場することが書かれてあった。
小嶋陽菜はAKB48でも人気があり、けっこうムチムチした肢体はそそられるものがある。これはうれしい発表だった。また雑誌のロゴも、創刊25年目にして「PJ」から「PEACH JOHN」に変わった。同社としては、社運をかけた刷新だったようだ。
しかしその一方でイヤな予感もあった。
いままで私がお世話になっていた、道端アンジェリカはどうなったのだろう。彼女は同誌でのモデル歴が長い。最近はテレビにもよく出てきて、メジャー化しているところもある。小嶋陽菜は別にして、道端アンジェリカは、ほのかに漂うＢ級感（失礼）がいいのだ。
「新ビーナス」が３人入れば、出てゆくモデルもいる。そのうちのひとりが道端アンジェリカのような気がして、私は手放しで悦ぶどころではなくなってしまった。
もうひとつ。最近は同誌を、amazonを通じて買っているのだが、今号は書店売りとネット売りでは、表紙が違うことが分かった。
すなわち書店では小嶋陽菜単体のデザインだが、ネットでは新ビーナス３人そろい踏みのデザインなのである。商魂たくましい？PEACH JOHNが、AKB48の複数CDジャケットと同じシステムをやったわけだ。
こうなったら、両方のデザインを入手しなければならない。頭の薄くなったオッサンがPEACH JOHNをレジに持っていき購入する図は怪しいものがあるが、そのくらいの羞恥は覚悟しなければならない。そしてそれだけの代償はあるのだ。
翌21日、「笑っていいとも！」の時間帯にビデオをセットし、めでたくPEACH JOHNの15秒CMの録画に成功する。あとは雑誌のほうを購入するのみとなった。
ネットのほうはまだ注文しなくても大丈夫だろうが、まずは書店だ。
23日（土）、この日は神保町に用事があり、電車に乗った。
車内の中吊り広告にPEACH JOHNがあり、当然小嶋陽菜がデカデカと出ている。道端アンジェリカの見出しもあった。彼女の契約は続いているようだ。しかしグラビアページを飾っているかどうかは分からない。
秋葉原で降りた。ヨドバシカメラで用を足し、駅前の書泉ブックタワーに向かう。ここは品揃えが豊富で、たいていの本は手に入る。ここでPEACH JOHNを入手しようというわけである。
１階の雑誌売り場を物色すると、「PEACH JOHN」があった。１冊手に取り、中をパラパラめくる。うん、買おう、と決める。
しかしこれ１冊ではいかにも、という感じである。これだけレジに持って行ったら、PEACH JOHNを買うのが目的で来ました、と白状するようなものだ。何かほかの雑誌も買って、PEACH JOHNはついでに買いました、という顔をしなければならない。
しかしほかに適当な雑誌がない。と、AKB48・柏木由紀が表紙の「anan」があった。これも柏木由紀のセクシーなグラビアが期待できそうだ。こ、これを一緒に買おうか…!!
しかしビニールがかかっていて、中が確認できない。それによく考えたら、「anan」も女性誌ではないのか？　これも追加したら、よけい怪しくなるような気もする。450円という値段も、ややネックだ。
レジの人はオッサンである。若い女性より気はラクだ。このままグズグズしていてもしょうがない。私は意を決し、PEACH JOHNだけをレジに持って行った。
249円を払って、めでたく購入。支払いを終えて店を出てみれば、なんてことはなかった。小学生のとき、予防接種で注射を恐がったものの、終わってしまえばなんでもなかったときの、安堵の気持ちに似ていた。