13時からは旭川北鎮太鼓。勇壮な演舞に心が躍る。ここ旭川冬まつりはステージがひとつしかないということもあるが、有人のイベントがひっきりなしにあり、楽しい。
ここで一息。道立旭川美術館に寄る気はしなかったので、旭橋側に出る。いつも行く古本屋はヴィンテージもののマンガが置いてあるのだが、今年は閉まっていた。廃業してしまった感があり、また寂しさが募った。
そのまま買物公園通りに戻り、あらためて氷像の鑑賞である。
三代目京ラーメンは廃業後、空店舗を撤去するという話だったが、なぜかまだ残っている。
……あれ? ときどき利用していた八角寿司がない。更地になっているが、昨年もそうなっていただろうか。私も親の仕事を継げなかったから人様のことは言えないが、とかく代がわりは難しい。
気が付くとこの公園通りも、だいぶ空き地が多くなった。ここは旭川のメインストリートでヒトの行き来も多いはずだが、数年前、駅前に巨大イオンが開業したのが微妙で、客足が全部そちらに移ってしまった。
氷像は雪が払われ、快晴の空のもと、よく映えている。このライトアップも見たいが、ちょっとそこまでの余裕はなさそうだ。
家族亭に入る。公園通りでは何軒も蕎麦屋があったが、順次廃業してしまい、いま残るはここくらいしかない。
私は定番の大もりを注文する。麺はゆでたてで、美味かった。これで520円は安く、たしか昨年と同額だったと思うが、その企業努力には頭が下がる。
一息ついたら、また湖畔会場に戻るのが面倒臭くなってきた。とりあえず札幌に戻ろうと思う。旭川―札幌の特急はほぼ30分ヘッドで出ているので便利だ。上りのANAは21時20分発だから余裕はあるが、早く戻るに越したことはない。
引き続き氷像を鑑賞しつつ、駅に近づく。そして16時ちょうど発の特急カムイ32号に乗った。
車中で景色を愉しみながら考える。札幌に着いても当然時間はあるので、温泉に入ろうと思う。千歳線沿線に温泉施設があり、以前入ったことがある。ただ、その最寄り駅を忘れてしまった。
それでスマホで調べると、札幌からひとつ隣の苗穂に、温泉施設があった。以前はもっと空港に近い場所で入った気がするが、そちらはヒットしない。まあ、苗穂でいいだろう。
列車はタイム1時間25分で札幌に着いた。Sきっぷ(復路)で改札を抜け、すぐにSuicaで入り直す。隣の苗穂までは200円だ。
17時39分の普通列車に乗る。車内で路線図を見ると、苗穂は函館本線でもあった。ということは、札幌で改札を抜けなくても、苗穂でSきっぷを出せば、そのまま抜けられたのだ。
これが時刻表で確かめなかった罰で、無知ゆえに200円を損してしまった。
苗穂で降りると、徒歩10分足らずで蔵の湯に着いた。地元ではかなり有名な温泉処らしく、大きな駐車場がほぼ満車だ。
入浴料は490円。地方在住者の利点は都会住みに劣らず利点があるが、気軽に温泉に入れることだろう。ここ蔵の湯も、湯船は広くいいお湯で、満足できた。
蔵の湯には食堂が併設されていて、ここで晩飯を摂るつもりだったが、当然満席である。諦めて駅に戻る。
その途中、蕎麦屋があったが、休日ということもあり、休みだった。ここ苗穂はビジネスエリアなのかもしれない。
それはそうと、行きで来たときと微妙に景色が違う気がする。駅舎がありそうなところにそれはなく、ここに至って、駅と反対側を行っていることに気付いた。蔵の湯の出入り口が両側にあったのが間違いの元だった。
こんな失敗を時間のないときにやったらパニックものだが、時間があったので、冷静に駅に戻った。
そこで新千歳空港行きを待つが、それがない。鈍行だと新千歳空港行きが乏しく、また快速エアポートは苗穂に止まらないのだ。
このまま無為に待つのもバカバカしいので、私はいったん札幌に戻る。札幌着は19時12分だから、まだ大丈夫だ。もちろん改札は抜けずに快速エアポートで折り返すのだが、駅構内には幌加内そばを食わせてくれる店がある。ただこの値段が駅内で食べるそれではないので、かなり抵抗がある。それで、今回は見送りとした。
19時24分の快速エアポート194号に乗り、新千歳空港に向かう。新千歳空港には20時03分に着いた。
我がANA84 便は21時20分発である。飛行機で恐ろしいのは遅延で、東京に着いても臨時バスなど出ないから、遅延がないことを祈るしかない。でも今回は幸い、それはないようである。
まだ時間があったので、義理のお土産を買った。これですべてのミッションが終わった。また来年も冬まつりの時期に来られればいいが、自身のテンションの問題もあり、どうなるか。
ANA84 便は都合15分遅れになったが、このくらいは遅延に入らない。飛行機は23時07分に羽田空港に着いたが、自宅に着いたときは、翌日になっていた。
(おわり)
ここで一息。道立旭川美術館に寄る気はしなかったので、旭橋側に出る。いつも行く古本屋はヴィンテージもののマンガが置いてあるのだが、今年は閉まっていた。廃業してしまった感があり、また寂しさが募った。
そのまま買物公園通りに戻り、あらためて氷像の鑑賞である。
三代目京ラーメンは廃業後、空店舗を撤去するという話だったが、なぜかまだ残っている。
……あれ? ときどき利用していた八角寿司がない。更地になっているが、昨年もそうなっていただろうか。私も親の仕事を継げなかったから人様のことは言えないが、とかく代がわりは難しい。
気が付くとこの公園通りも、だいぶ空き地が多くなった。ここは旭川のメインストリートでヒトの行き来も多いはずだが、数年前、駅前に巨大イオンが開業したのが微妙で、客足が全部そちらに移ってしまった。
氷像は雪が払われ、快晴の空のもと、よく映えている。このライトアップも見たいが、ちょっとそこまでの余裕はなさそうだ。
家族亭に入る。公園通りでは何軒も蕎麦屋があったが、順次廃業してしまい、いま残るはここくらいしかない。
私は定番の大もりを注文する。麺はゆでたてで、美味かった。これで520円は安く、たしか昨年と同額だったと思うが、その企業努力には頭が下がる。
一息ついたら、また湖畔会場に戻るのが面倒臭くなってきた。とりあえず札幌に戻ろうと思う。旭川―札幌の特急はほぼ30分ヘッドで出ているので便利だ。上りのANAは21時20分発だから余裕はあるが、早く戻るに越したことはない。
引き続き氷像を鑑賞しつつ、駅に近づく。そして16時ちょうど発の特急カムイ32号に乗った。
車中で景色を愉しみながら考える。札幌に着いても当然時間はあるので、温泉に入ろうと思う。千歳線沿線に温泉施設があり、以前入ったことがある。ただ、その最寄り駅を忘れてしまった。
それでスマホで調べると、札幌からひとつ隣の苗穂に、温泉施設があった。以前はもっと空港に近い場所で入った気がするが、そちらはヒットしない。まあ、苗穂でいいだろう。
列車はタイム1時間25分で札幌に着いた。Sきっぷ(復路)で改札を抜け、すぐにSuicaで入り直す。隣の苗穂までは200円だ。
17時39分の普通列車に乗る。車内で路線図を見ると、苗穂は函館本線でもあった。ということは、札幌で改札を抜けなくても、苗穂でSきっぷを出せば、そのまま抜けられたのだ。
これが時刻表で確かめなかった罰で、無知ゆえに200円を損してしまった。
苗穂で降りると、徒歩10分足らずで蔵の湯に着いた。地元ではかなり有名な温泉処らしく、大きな駐車場がほぼ満車だ。
入浴料は490円。地方在住者の利点は都会住みに劣らず利点があるが、気軽に温泉に入れることだろう。ここ蔵の湯も、湯船は広くいいお湯で、満足できた。
蔵の湯には食堂が併設されていて、ここで晩飯を摂るつもりだったが、当然満席である。諦めて駅に戻る。
その途中、蕎麦屋があったが、休日ということもあり、休みだった。ここ苗穂はビジネスエリアなのかもしれない。
それはそうと、行きで来たときと微妙に景色が違う気がする。駅舎がありそうなところにそれはなく、ここに至って、駅と反対側を行っていることに気付いた。蔵の湯の出入り口が両側にあったのが間違いの元だった。
こんな失敗を時間のないときにやったらパニックものだが、時間があったので、冷静に駅に戻った。
そこで新千歳空港行きを待つが、それがない。鈍行だと新千歳空港行きが乏しく、また快速エアポートは苗穂に止まらないのだ。
このまま無為に待つのもバカバカしいので、私はいったん札幌に戻る。札幌着は19時12分だから、まだ大丈夫だ。もちろん改札は抜けずに快速エアポートで折り返すのだが、駅構内には幌加内そばを食わせてくれる店がある。ただこの値段が駅内で食べるそれではないので、かなり抵抗がある。それで、今回は見送りとした。
19時24分の快速エアポート194号に乗り、新千歳空港に向かう。新千歳空港には20時03分に着いた。
我がANA84 便は21時20分発である。飛行機で恐ろしいのは遅延で、東京に着いても臨時バスなど出ないから、遅延がないことを祈るしかない。でも今回は幸い、それはないようである。
まだ時間があったので、義理のお土産を買った。これですべてのミッションが終わった。また来年も冬まつりの時期に来られればいいが、自身のテンションの問題もあり、どうなるか。
ANA84 便は都合15分遅れになったが、このくらいは遅延に入らない。飛行機は23時07分に羽田空港に着いたが、自宅に着いたときは、翌日になっていた。
(おわり)
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