goo blog サービス終了のお知らせ 

 神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

夏祭りになると思い出す男

2015年07月19日 17時41分54秒 | 知人・友人

もう20年も前になるだろうか

我々の田舎でちょっとしたイベントを行うことになった

それも奇抜なのをやりたいって若者中心で

それで東京とかからイベントプロデューサー

みたいなのを雇って

まあ成功したようなんだけど

そのイベントプロデューサー氏イガラシくんは

なぜかこの町が気に入ったみたいで

広告代理店の客分みたいになって

1年ほど住み着いた・・・そいつと妙に気があって

やせっぽちで ちょっと長めの髪も顔も

くしゃくしゃで 日焼け

ビーバーみたいな前歯 人なっこい笑顔

陽気な男で すぐに大きな声で笑った

 

たまに飲んだこともあったけど

いつのまにかどこかへ消えた

それから5年ほどたった夏祭りの日に

そいつが自転車でやってきた

スタイルはまさに夏向きの甚平で

千葉を(奴の住からしい)出発して

新潟のどこかで日本のイガラシの総本家みたいなところが

あって、年一回、イガラシくんばかり集まって

イベントするらしい、それに参加したとかで

その足でここに来て、最後どこまで行くのか忘れたけど

関西か名古屋だったと思う・・・チャリで

スタイルは甚平に一眼レフ、およそ遠乗りの感じでは・・

 

ともあれやってきたのが祭りの日の夕方

祭りと言うことで二人で飲み出して

いよいよ酔ったところで二人で祭り会場に

そこでまた生ビール何杯か飲んで

すっかり二人ともよい気分で

「今夜どこ泊まるの? ウチはだめだけど」

イガラシくんも結構適当に生きてる人らしくて

「うん・・てきと~で」まったく気にしていない

そのうちいなくなって・・。どうしたんだろ

僕も千鳥足で我が家に帰り

翌朝、店へ行ったら、自転車はなかった

あれから15年くらいかな ずっと会ってないし

連絡もないし 住所も知らないし

あのすっとぼけた知識人の(なんだろうか?)

いや、酔っ払い

久しぶりに思い出したよ