今は国産ドラマと中国王朝ドラマを見ているが、10数年前は「チャングム」「夏の香り」などの韓ドラにハマってテレビやビデオ漬け、それで足りずに年2回ずつ旅行に行って食べ歩き。
あの頃は日韓関係は良くて、行っても楽しかったが10年もたつとだんだん雲行きがおかしくなってきて、今は佐渡の遺産登録でまた揉めている、韓国軍竹島上陸辺りから冷めた。
それでも最も近い資本主義国家だからなにかと興味はある、ソウル人(東京と同じく地方出身者のるつぼではあるが)とプサン人ではちょっと人間性が違う感じがした。
ソウルはぴりぴりした東京のような感じ、プサンは大阪のようなあけすけな庶民感覚、経験少ないから当たっていないだろうが私的にはそんな気がした。
いつも前置きが長くなる・・・・・
ドラマというのは第一回から見ないと人物相関や背景、伏線がわからない。
一回目は重要なのだ、ちょうど韓ドラ一回目を番組表で見つけたのでたまにはと見始めた。
ホームドラマだと思って見たら家庭崩壊ドラマだった、しかもいきなり平凡な65歳の主人公が死んでしまう展開。
タイトルも冒頭の主題歌もコミカルで、一体この先どう進んでいくのか全くわからないドラマで興味津々だ。
タイトルは「オッケー グァン姉妹」
1年前、建設労務者イ・チョルス65歳が主人公、建設現場で働いていると手紙が届く「寝耳に水・青天の霹靂」、それは裁判所からの手紙、女房オ・メンジャからの離婚訴訟の通知。
何が何だかわからないで混乱するチョルス、電話しても出ない、女房は行方をくらましている、三人居る娘はすべて母親の味方をして訴訟に応じて離婚しろと迫る。
離婚条件には5000万ウォン(500万円くらい?)の慰謝料、応じなければ裁判するという、だんだん状況がわかってきたチョルスは意固地になって裁判に応じる気持になった。
「自分に何の落ち度があるか、離婚されるのではなく離婚してやる、落ち度なら女房の方が遙かに多い」と攻めてきた三人娘に言い返す。
長女は弁護士と結婚している、夫が訴訟の弁護士を紹介した、二女は役所に勤めて結婚直前、だが彼氏は無職の甘ったれ、三女はパートアルバイターだが浪費家、仕事も続かずサラ金から追われる日々、親も姉たちもあきれて助けてくれない。
チョルスは旧い韓国の伝統を重視する超保守的な男だ、田舎の宗家の宗孫が誇りであり、宗家の主となるべき人間だったが若い頃、女房メンジャが親戚が集まる重要な祭式をメチャクチャにしてチョルスは追い出されて分家の地位に落とされた
メンジャは派手で浪費家で家事仕事はしないし、さらに浮気もしていた。
そんな女だから地味で堅物のチョルスに愛想が尽きたのだ、これには金に困った三女が関わっている。
断固として譲らないチョルスは自分を理解しようとしない三人娘も含めて「原告4人対被告1人で法廷で会おう」と啖呵を切った。
しかしチョルスは倒れ死亡、第一回はここで終わる。
これは面白そうだ、コメディかサスペンスか愛憎ドラマか未だ不明
見続けようと思ったのは、これはコロナ真っ盛りに出来たドラマで、伏線となっている、二つ折りのスマホが主流でこの領域ではさすが韓国という感がある。
旧い思想の田舎の旧家育ちの65歳と、現代を生きるドライで割り切った娘たちの対立も面白い。
夫婦別姓が日本では課題になっているが朝鮮や中国ではずっと別姓だ、夫婦別姓を知りたければ韓ドラを見ればわかる。
主人公はイ、女房はオだ、因みに人口4500万くらいの韓国の姓の数は300弱、人口1億2000万余の日本は30万ほど姓があるという、韓国の約1000倍の数
日本と韓国は隣国だが、この姓の数の大きな違いは一体何が原因なのだろう?
明治になるまで日本人の大多数は百姓で姓が無かった、それが姓を名乗る事が許されたので教養豊かな坊さんなどに頼んで姓をつけてもらったとか。
だから田、山、川、谷、岡、沢、水、泉、島、橋、池、原、上、下、中、大、小、松、杉。梅、竹、林、森、木など自然地形が多い、その組み合わせでも万近い姓が出来る、そんなことなのだろうか。
朝鮮、韓国の姓の成り立ちは知らないが、金 キム 李 リ/イ 朴 パクの三姓で全国民の45%以上を占めるそうだ。
笑い話で韓国の病院で「金さん」と待合室で読んだら数十人が一斉に「は~い」と言ったとか、だからか韓ドラでは相手を罵ったりするときは「パク・ヨンナム! ノ!」などとフルネームで言うことが多い。
ああ、また脱線か
しばらくは、このドラマが退屈しのぎになるかもしれない。
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