おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(9月16日)は、13:00~16:30に浜離宮朝日ホール(小ホール)で
働く人のメンタルヘルスケアセミナー
「心の健康づくりを考えるストレスチェック制度を活かすにはどうしたらいいか」
を学びに行っていました。
労働安全衛生法の改正により、12月から「ストレスチェック」の実施等が事業者の義務となることに伴う働く人の心の健康づくりを考えるセミナーです。
概要は次のとおりで、とても勉強になりました。
【主催】 朝日新聞社こころの健康づくり2015
【後援】 朝日新聞社広告局
【協賛】
大阪商工会議所(メンタルヘルス・マネジメント検定)
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
SBアットワーク株式会社
一般社団法人日本うつ病センター(JDC)六番町メンタルクリニック
【内容】
《基調講演》
「改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度について」
厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課長 泉陽子 氏
《現場報告》
1.「リスクマネジメントから見たストレスチェック
~労働安全衛生法成立の背景、留意点、動向と企業の対応について~」
東京海上日動火災保険株式会社広域法人部次長兼営業開発部参事 横山昌彦 氏
2.「ストレスチェック制度に産業カウンセラーはどうかかわるか」
一般社団法人日本産業カウンセラー協会会長 河野慶三 氏
3.「ソフトバンクグループにおけるストレスチェック活用事例」
SBアットワーク(株)ウェルネスセンター長 増田裕之 氏
4.「精神科医からみた職場のうつ病-2次3次予防をどうするか」
一般社団法人日本うつ病センター(JDC)
六番町メンタルクリニック所長 野村総一郎 氏
さて、少し間が空きましたが、「ライフスタイルは変わる」シリーズの第9回目です。
今回は「ねたみ」をテーマにします。
昨日のTBSテレビ「白熱ライブ・ビビット」を観ていたら、「ねたみ」がテーマになっていました。
出社すべき時間を過ぎていましたが、ついつい見入ってしまいました。
細かい部分は省いて、番組の主要部分を書いておくと、「ねたみは、相手を引き下げることもあるが、反面、自分を引き上げる感情でもある」というところでした。
アドラー心理学では「感情」を「他者を離反させる(disjunctive)感情」と「他者を結びつける(conjunctive)感情」という言い方をしますが、「人の不幸は蜜の味」と言われるように、ねたみには、人が自分にないものをお持ち合わせていると、何とかその人を引き下げたいと感じ、その人が不幸になるとにんまりするような側面があります。
しかし、番組で重視していたのですが、「自分を引き上げる」側面でした。
このブログをお読みに方には、ねたみの感情の中に、きっとその側面があることをご理解いただける人が多いことでしょう。
そこで、私が思い出したのは、今はニューヨーク・ヤンキースで活躍する田中将大投手のことです。
2013年10月28日付けの東京スポーツ新聞にこんなことが書いてありました(一部カットして)。
楽天球団に在籍中、2年ぶり2度目の沢村賞選出が決まった日に都内のホテルで会見に臨み、夏の甲子園決勝で早実・斎藤佑樹(日本ハム)に敗れた“あのシーン”について触れた。
「今までは散々甲子園の決勝で空振り三振しているところばかり使われてきたので(リーグ)優勝の瞬間、また新しい1ページができてよかった」
本来であれば自身が主役となるはずだった2006年夏の全国高校野球選手権大会決勝。しかし、延長引き分け再試合の末、スポットライトの中心にいたのは青いハンカチでさわやかに額の汗を拭う早実・斎藤だった。
それ以来、プロで圧倒的な実績を積み重ねても、自身が最後の打者となったあの映像から逃れることはできなかった。
私は、ある時期までは田中投手は、斎藤佑樹投手にねたみを抱いていたと思います。
しかし、くやしさを抱きながら自分を奮い立たせ、プロで圧倒的な差をつけるまでに至ったのは、まさに「自分を引き上げる」効果が実った、ねたみの建設的対応とも考えられます。
<お目休めコーナー> 9月の花(17)
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