アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

私がすらすらと読み進めないでいる『アドラー心理学を生きる ― 勇気のハンドブック』(ジュリア・ヤン、アラン・ミリレン&マーク・ブラゲン 著/今井康博・日野遼香 訳、川島書店 3,800円+税)から【共同体感覚】の紹介です。

アドラー心理学を生きる ―勇気のハンドブック
今井 康博,日野 遼香訳
川島書店

 第1部:理論的基礎 第2章「共同体感覚と精神的健康」では、【勇気】と【共同体感覚】の関連について書かれています。

私なりに把握したことを書いておくにあたって、著者の訳語とあえて変えている部分があることをご承知おきください。

このことは訳者の今井さんにまとめてお伝えするつもりです。

意識的に発達させるべき生来の潜在能力の【共同体感覚】の訓練には、協力や貢献が重要だとして、この本では、「協力」と「貢献」にかなりのスペースを割いています。

そして、著者は、個人の2つの次元として横軸の連続体として「協力」、縦軸の連続体として「貢献」を示し、貢献に向かうのが強く、協力を伴う動きが強い人こそが精神的な健康の尺度としての共同体感覚の高い人だと図で示しています。

図のことはここでは書きませんが、著者の創造性が十分発揮されているところです。

続いて、共同体感覚の広がり— 家族だけでなく、より大きな集団、国家、そして全人類まで差し伸べられ、そこで止まることなく、動物、植物、無生物、最後には宇宙にまで広がること―に触れてから、構成要素としての共同体感覚が勇気、自信、協力、貢献、そして共感を示すような我々の選択や行為の中に見ることができるとしています。

特に構成要素としての共同体感覚は、 アドラー心理学ベーシック・コース の中でお伝えしている「よい人間関係」と相通じるものがあります。

このことは、意識的に発達させるべき生来の潜在能力の【共同体感覚】が人間関係の中でこそ生かされることを示しています。

第2章の最後は、第3章以降のライフタスクと【勇気】との関連に触れて終わります。

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