おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月17日)の夕方から島根県の益田市に来ております。
今日から島根県内での一連の研修がスタートです。
このところ「依存」について考えています。
「依存」について『精選版 日本国語大辞典』を引いてみると、「他のものに頼って生活または存在していること」とあります。
「依存」の響きは、自立に反する、まさに「他のものに頼って生活または存在」する、まるで寄生虫のようなイメージが強いのですが、私たちは、食べ物から衣類、交通機関その他、依存しなくてはこの世界を生きられないことを知っています。
そのことについては、2012年12月10日付けブログ 『自立』と『依存』について に書いています。
お読みください。
依存の好ましくない側面は、過剰な依存、あるいは、非建設的/破壊的な依存ではないでしょうか?
ところで、過剰な依存、あるいは、非建設的/破壊的な依存に属する子どもの「ゲーム依存」が Yomiuri online 2019.5.31に
[解説スペシャル]子どものゲーム依存 警戒…WHO「病気」認定
として出ていました。
やや長くなりますが、ポイントとなる部分をコピペします。
業界団体・医療機関 調査、研究の契機に
オンラインゲームなどにのめり込み、生活や健康に深刻な影響が出た状態を精神疾患の「ゲーム障害(ゲーム依存症)」とすると、世界保健機関(WHO)が認定した。専門家は「子どもはゲームに依存しやすく、対策が急務」と語る。(医療部 竹井陽平、原隆也)
低年齢化
ゲーム依存を巡る状況は多様だが、中高生を中心に低年齢化が進んでいる。
厚生労働省研究班の推計によると、オンラインゲームに熱中し過ぎるなどインターネットへの依存が疑われる中高生は、2017年度に全国で約93万人。
7人に1人という割合だった。
依存が深刻化すると、昼夜が逆転し、睡眠時間が不足することで勉強にも大きな支障が出る。
遅刻や不登校につながるケースも多い。
視力の低下、動かないことによる筋力、心肺機能の低下など体へ悪影響を及ぼす。
3項目の基準
WHOが今回示したゲーム依存症の診断基準は、
〈1〉ゲームの時間や頻度などを自分でコントロールできない
〈2〉日常生活でゲームを最優先させる
〈3〉ゲームのために家庭や仕事、勉強などに大きな支障が生じても、さらにのめり込んでしまう
――の3項目からなる。
これらが1年以上続くか、症状が重い場合を「ゲーム依存症」とする。
アルコール、ギャンブルなどに続く依存症の疾病認定で、これを契機に対策が進むことが期待される。
社会的問題
ゲーム依存では、
〈1〉環境を変える
〈2〉生活のリズムを整える
〈3〉現実世界のリアルな楽しさを知る
――などにより、暮らしの中でゲームの優先度を下げることが治療や回復のカギになる。
「依存の背景には、ゲーム以外に自己肯定感や達成感を得られない心情や、現実世界でのつながりの欠如など、社会的問題がある。それが解決できれば、回復の大きな助けになる」と、国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)院長の樋口進さんは話す。
◆オンラインゲーム=インターネットにつないだパソコンやスマートフォンなどで遊ぶゲーム。ゲーム会社が次々と内容を更新する。通信機能を使って他のプレーヤーと協力したり、競い合ったりでき、様々な楽しみ方ができる。
予防 乳幼児期から…ルール作りが大切
生活にも浸透しているゲーム。
深刻な依存防止のために注目されているのが「乳幼児期からの予防」だ。
子どもの発達に詳しい島根県益田市の小児科医・中島匡博まさひろさんは「乳幼児から小学校低学年にかかる時期は、人と直接ふれあい、五感を使って遊ぶことが、心身の発育にとって極めて重要」と指摘する。
子どもとゲームの関係を研究する兵庫県立大学准教授(教育心理学)の竹内和雄さんは、「ゲーム依存の対策はまだまだだ。eスポーツで頑張ろうとする子どもたちを応援するためにも、健康や発育に悪影響が出ないよう、国、家庭、学校、地域、ゲーム業界が協力し、サポート体制を確立することが必要」と話している。
これだけで、「ゲーム障害(ゲーム依存症)」の実態と対応策、予防策がざっくりとわかりますね。
あなたのお子様は大丈夫ですか?
「ゲーム障害(ゲーム依存症)」ではありませんよね?
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