アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月25日)は、6月末に配信するヒューマン・ギルドのニュースレター用原稿の作成・チェックに大忙しでした。

いくつかのニュース項目がありますので、会員 の方はお楽しみに。

この5~6月もたくさんの方々に会員 になっていただきました。
ありがとうございました。

うれしことがまたありました。

小池直己さん から新著『ポジティブになれる英語名言101』(小池直己・佐藤誠司著、岩波ジュニア新書、860円+税)をお贈りいただきました。

ポジティブになれる英語名言101
(岩波ジュニア新書 898)
小池 直己,佐藤 誠司
岩波書店

小池さんは、『英語でたのしむ「アドラー心理学」』(PHP文庫、640円)ほか著書が380冊に及ぶ方です。

英語でたのしむ「アドラー心理学」 (PHP文庫)
小池 直己
PHP研究所

◆『英語でたのしむ「アドラー心理学」』については、2017年の年初に4回「対訳で学ぶアドラー」として記事を書いています。
是非お読みください。

1月2日 対訳で学ぶアドラー(1):これはお勧め『英語でたのしむアドラー心理学』
1月3日 対訳で学ぶアドラー(2):トラウマは本当に存在しないのか?
1月4日 対訳で学ぶアドラー(3):リラックスか居場所があるか? 
1月6日 対訳で学ぶアドラー(4):『英語でたのしむアドラー心理学』の著者について

小池さん、今回もまたありがとうございました。

さて、「依存の心理」シリーズの3回目。

今までのシリーズの1回目、2回目については、「ゲーム依存」について次のとおり書いています。

6月18日付けブログ 依存の心理(1):ゲーム依存をWHOが病気(ゲーム障害)と認定
6月19日付けブログ 依存の心理(2):ゲーム依存(ゲーム障害)からの回復


今回は、いわゆるアルコール依存症のことを書きます。

私自身にこの領域に入っていそうな時期がありますし、たぶんこれだな?という方々が身近にいます。

まずは、アドラーが「マイ・サン」と呼んでいたW.B.ウルフの『どうすれば幸福になれるか 下』(一光社)の第8章「誤った目標について― 脇舞台」の「アルコール中毒の心理的側面」での警告から。

酔っぱらった人間は自分の行動に無責任だということはよく知られている。
多くの人は、からみついた伝統の束縛から自由になって、無責任な状態や表面的な幸福を手に入れるためだけに酒を飲む。
・・・・・・・・・
確かに酔っているときには自分の行動に無責任になるものだが、《酔うという行動には対しては責任がある》。
まず自分の分別を確認することをせず、酔って「自制心を失い」、半陶酔になって得られる幸福は、安上がりではあるが、非常にはかないものである。

さらに、次のように続きます。

抑制された人が酔って精神が高揚するのは、ほんのわずかな間だけである。
酔いがさめると、罪悪感、劣等感、自責の念は前より一段とひどくなる。
するとまず、アルコールをさらに大量に飲んで、その不自然に高まった罪悪感を忘れようとする。
このようにしてアルコール神経症の悪循環が始まるのである。


「確かに酔っているときには自分の行動に無責任になるものだが、《酔うという行動には対しては責任がある》」というのは、かなり手厳しい表現ですね。

そうです、間違いなく「責任がある」のです。


以下は、アルコール依存症に関係する人たちの必読のURLです。

アルコール依存症治療ナビ

アルコール依存症の症状
アルコール依存症の診断
お酒の飲み過ぎが原因となる身体の病気
アルコール依存症かな?と思う人が身近にいたら
女性とアルコール依存症

について詳しく書いてあります。

「アルコール依存症の診断」では、次のように書かれています。

アルコール依存症の診断には、専門医による診察が必要です。WHO(世界保健機関)では、次のような診断基準を定めています。
過去1年間に次の6項目中、3項目以上に当てはまる場合に、アルコール依存症と診断されます。

1.お酒を飲めない状況でも強い飲酒欲求を感じたことがある。
2.自分の意思に反して、お酒を飲み始め、予定より長い時間飲み続けたことがある。あるいは予定よりたくさん飲んでしまったことがある。
3.お酒の飲む量を減らしたり、やめたりするとき、手が震える、汗をかく、眠れない、不安になるなどの症状がでたことがある。
4.飲酒を続けることで、お酒に強くなった、あるいは、高揚感を得るのに必要なお酒の量が増えた。
5.飲酒のために仕事、付き合い、趣味、スポーツなどの大切なことをあきらめたり、大幅に減らしたりした。
6.お酒の飲みすぎによる身体や心の病気がありながら、また、それがお酒の飲みすぎのせいだと知りながら、それでもお酒を飲み続けた。

「アルコール依存症かな?と思う人が身近にいたら」のところでは、「アルコール依存症が疑われるサイン」として下記のようです。

・飲酒量が増えた
・飲むスピードが早い
・飲む時間が長く、回復にも時間がかかる
・酒を飲まないと離脱症状が起きる

「上記のようなサインが見られた場合には、家族だけで悩まないで各都道府県の精神保健福祉センター、断酒会などの自助グループ、精神科や心療内科の病院やクリニックなどに相談することから始めてみましょう」とのことです。

ところで、危ういあなた、「責任がある」と認めますか?
それとも、「責任がない」として今のお酒の飲み方を続けますか?

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