おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(9月6日)は アドラー心理学ベーシック・コース を10:00~17:00に担当し、無事修了しました。
この時期に参加され、私にとってはありがたい気持ちでいっぱいでした。
昨日も書きましたが、それだけにとても丁寧な進め方をしました。
講義が始まる前の質疑応答の時間に会社で安全管理を担当している方から「事故を起こす人は失敗しようとする目的があるのでしょうか?」という質問がありました。
私は「何でもかんでもアドラー心理学の目的論を当てはめるのは危険」だとし、こんなことをお伝えしました。
・アドラー心理学の目的論は「人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある」とする立場で、人間の行動に目的があると捉えるので、事故を起こす人そのものが目的があってしているのではない。
・「目的論」で事故を起こしがちな人を見るよりは、アドラー心理学の「ライフスタイル」から解明しようとする方が望ましいかもしれない。
・かなり前に読んだ本に人間には自分では理解していないが「失敗しようとする意思(will to fail)」がある、と書いてあった。
・このことをライフスタイルと関連づけると、失敗を繰り返す人には「私は失敗しやすい」という「自己概念」があって、これは本人の「心の本籍地」ともたとえられるもので、失敗したとき自分らしさを感じるため、うまく行くのは例外で失敗したとき心の中で「子ども時代もずっと失敗が多い自分だった」とある種の安堵感(あんどかん)を覚えるライフスタイルである。
質問された方も大いに腑に落ちたようで、講座が終わってから感謝のメールをくださいました。
修了者9人のうち医療関係者が3人、福祉関係に従事する方が2人もいて、質問のレベルは極めて高く、講師としても刺激を受けました。
私にとって アドラー心理学ベーシック・コース は、けっして入門編ではありません。
貴重な学びの場です。
最後に、3人一組みでの勇気づけのメッセージを添えた修了証の授与と一人ひとりの感想を語っていただいて終わりました。
もう1つの話題をついでに。
本日はYouTube アドラー心理学専門チャンネル/ヒューマン・ギルド
https://www.youtube.com/channel/
UCFSDEPGZ4kUu2a0EsTtWwmA/
の日です。
21:00からは「課題の分離」と題して私が話します。
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>9月の花(7)