おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
最近【コミットメント(commitment)】の言葉が頭の中に存在します。
昨日、【コミットメント】が問われる出来事に2つめぐり逢いました。
1つはカウンセリング道場平日午後コースでの場面です(井上あきこさん の許可取得済み)。
前回の6月8日(金)に 井上あきこさん がクライアント役になって小学3年生の男の子のことで相談されました。
3歳の時に中度知的障害の診断を受け、療育手帳をもらっていたお子さんとのやり取りのことです。
家族のサポートがあって、現在では普通学級に通うにようになったヒストリーをブログに書いていて、思春期になってそのことを知った当人から怒りを買うのではないか、という懸念が主訴でした。
前回は2人から順にカウンセリングを受けて、その後の全体とのやり取りで家族会議により本人に確認するとの【コミットメント】で講座を終えたのです。
昨日開催のカウンセリング道場ではその結果報告があり、家族5人で実家に出かけた帰り道、自動車の中で井上さんは本人のことをブログに書いていたこと、そのことが同じような障害を抱える親子の役に立っていることを伝えたところ、本人からこんな返答があったっことが報告されました。
「そうなんだよ。3歳の時、ボクしゃべれなかった」
「伝えたいけど伝えられないので、毎日怒り散らして泣いていた」
「そのことを悪いと思っていた」
「ボクは5歳になったらやっとしゃべれるようになっていた」
井上さんがブログに書いていることで「他の人に知られちゃうかもしれない」と尋ねると、「写真、じゃんじゃん載せていいよ」と許諾してくれました。
この一連のプロセスには夫さんも含め家族の協力があってこそでしたが、井上さんはカウンセリング道場の最後にコミットしたことを実現したことを報告、仲間の大喝采を受けたのでした。
井上さんの信頼と奇跡の物語は、2019年10月14日の第148回 アドラー心理学ゼミナール で
2019年10月15日付けブログ 信頼と奇跡の物語:井上あきこさんの語る 我が子のIQ50以上upの物語
https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20191015
としてご発表いただいているので、ご参照ください。
また、井上さんはヒューマン・ギルドのニュースレターの8月号に車内でのやり取りを中心に記事を書いてくださるそうです。
その2は、アドラー心理学式ダイエット・プロジェクトAグループリーダー 鈴木かおりさん から一斉同報メールでご質問があったので、私は次の文面を含んだメールを一斉に返信しました。
皆さんは、言い逃れのできない世界に入ってしまったのです。
言い逃れを用意してさまざまなことに手を出していたので、いつまでも中途半端だった人がこの中にいませんか?
もうそのようなことは、このプロジェクトを契機に卒業しませんか。
「そんなつもりじゃなかった」とおっしゃる方は、どうか早々にリタイアしていただきたいです。
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糖質ゼロビールと蕎麦焼酎を飲んでの過激な発言をする岩井俊憲でした。
私がこんなに【コミットメント】にこだわるのには理由があります。
【コミットメント】を「約束」として【プロミス】と同じくらい軽く考えている人たちが多いからです。
”commitment”を英和辞典で引くと、次の3つのことが出てきます。
・約束、言質、言明、誓約、公約
・委託、付託
・(刑務所・精神病院へ)入れること、投獄、収容;収容命令
また、インターネットで”promise”と”commitment”の違いを調べてみると、こんなことがわかります。
promiseは、未来にそうなるだろうという声明です。義務感や責任などはありません。
一方、commitmentは、責任を持って、何かをすると約束するということ
”promise”よりも重みのある「契約」「束縛+約束」といったニュアンス
promiseより、はるかに強い決意に基づく約束
日産自動車では【コミットメント】を「必達目標」と訳して使っていました。
もう少し誇張して「退路を断つこと」「命をかけて取り組むこと」くらいに強い決意を込めて【コミットメント】を意識しながら取り組んでいただきたいのです。
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