おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(1月1日)はカミさんと共に、近所の氷川神社にお参りし、その後、90歳の独居の義母を義父と義姉の御霊が眠る放生寺に連れ出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/07/b118da4c8c7a2a30c5db19af8083cf9d.jpg)
その後は我が家に招き、ゆったり過ごしてもらいました。
さて、昨日の「時に歩みを止めて進み続ける」にやや関連する言葉です。
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)
岸田首相の所信表明演説でも使われた言葉です。
元はアル・ゴア元米副大統領がノーベル平和賞授賞式典の演説で引用し、有名になったアフリカの諺だそうです。
確かにどこかに早く行くためには、人を待っていられないかもしれません。
しかし、遠くの道のりを進むためには「みんな」とは言わないまでも志を共にする人と歩むならば、確実に遠くに行くことができそうです。
ブッダの初期の説法を集めた経に『ブッダのことば(スッタニパータ)』(岩波文庫)というものがあります。
この第1 「蛇の章」の3の「犀の角(さいのつの)」の部分に「犀の角のようにただ独り歩め」というフレーズが20近くありますが、こんな例外もあります。
45「もしも汝が、<賢明で協同し行儀正しい明敏な同伴者>を得たならば、あらゆる危難にうち勝ち、こころ喜び、気をおちつかせて、かれとともに歩め」
また『ブッダのことば(スッタニパータ)』と同じ原始仏典の中の「善智識」という有名なお経に、お釈迦様とその従者(いわゆる秘書役)のアーナンダとの友情をテーマにしたやり取りがあります。
ある時、アーナンダがブッダに尋ねました。
「大徳(注:ブッダのこと)よ、我らが善き友を持ち、善き仲間の中にあることは、どうやら、この聖なる道の半ばにも当たるように思われますが、いかがでございますでしょうか?」
お釈迦様は、次のように答えました。
「アーナンダよ、そういう言い方は正しくない」
ブッダはやり取りの末に次のように説かれました。
「人々は、私を善き友とすることによって、老いなければならないならぬ身にして老いから自由になることができる。病まなければならぬ身でありながら、病から自由になることができる。あるいは、死ななければならぬ身でありながら、死から自由になることができる。アーナンダよ、このことを考えてみても、善き友を持つ、善き仲間と共にあるということが、この道のすべてであるということがわかるではないか」
このことから私は「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」を自分流に「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければ志を共にする信頼・協力できる友と共に行け」と解釈してこれからの人生を進めて行きたいと思う新年でした。
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<お目休めコーナー> 1月の花(2)
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(東光寺別院にて)