平成から令和にかけての改元10連休。年始めの時点では、自分がどこの職場に配属されているか未定だったのだが、カレンダー通り休めることに賭けて、海外旅行に出かける計画を立てた。1週間以上の中国・アジアツアーを探した結果、クラブツーリズム社の「揚子江が潤す美しき奥江南のゆったり旅7日間」に参加することにした。
参加者は14名。日本から添乗員も同行する、私にとっては久しぶりの本格的なツアー旅行である。やはりリタイア世代が目立つが、母娘ペアも2組いて、平均年齢は思ったより若かった。昼過ぎに羽田空港を発ち、上海・虹橋空港着。夕食後は黄浦江のナイトクルーズを楽しむ。緑の屋根は和平飯店。
幸い、雨は落ちてこなかったが、灰色の雲が重たく垂れこめ、東方明珠タワーは先端が雲の中に隠れていた。真っ赤にライトアップされた姿は、敵意ある宇宙人のロケットのようで禍々しかった。
水上を行き交う船の中には、隋の煬帝や清の乾隆帝が江南巡行に使用した「龍舟」を思わせるものも。
このドギツさ、中国に来たなあという感じで嫌いじゃない。
(5/6記)