見もの・読みもの日記

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中国旅行拾遺(3):陝西省歴史博物館・唐墓壁画庫(承前)

2006-09-09 12:52:05 | ■中国・台湾旅行
○陝西省歴史博物館・唐壁画庫(承前)

 1時間以上にわたった唐墓壁画庫の見学ツアーも終了。まだ一般展示エリアを見ていてもいいというので、特別展を見に行く友人と別れ、私はミュージアムショップで唐墓壁画の図録を買い求め、いま見た壁画を確かめようと試みる。しかし、既に記憶は混乱気味。本格的に唐墓壁画を楽しもうという方は、さきに図録を買い求め、これを持参して壁画庫ツアーに臨むことをおすすめする。

 帰国後、友人と2人で記憶を付き合わせたところでは、見せてもらった壁画は計14枚。後年の覚えのために、図録から撮った写真を合わせて掲げておく。(下手なメモ代わりと思って、画質には目をつぶってください。※図録の著作権=公衆送信権の問題にも)

◎懿徳太子墓

(1)墓道東壁 闕楼図


(2)墓道西壁 闕楼図


(3)墓道西壁 儀仗出行図之一


(4)第二過洞東壁 架鷹馴鴫図
→追加で見たもの。鴫は別字。英訳 snipeに従って和字を当てる。


(5)第二過洞西壁 架鴫戯犬図
→追加で見たもの。日本で見た記憶あり。同上。


(6)第二天井西壁 列戟図
→説明なしで素通りしたが、部屋にあったと友人。


(7)前室西壁北舗 宮女図
→宮女図また仕女図(群像)は1枚だけだった。やや自信がないがこれか?


◎章懐太子墓

(8)墓道東壁 狩猟出行図之一
→これも日本で見た記憶あり。


(9)墓道東壁 狩猟出行図之二


(10)墓道東壁 狩猟出行図之四


(11)墓道西壁 馬毬図之一


(12)墓道東壁 客使図


(13)墓道東壁 儀衛図
→最後に別室で見たもの。


(14)前甬道 内侍、侍女図
→私も友人も、あと1作品が、どうしても思い出せず。「トリがいた」という友人の言に従って、これとする。侍女がニワトリを抱いている。


※参考:ツアー情報は以下のとおり。

■aiaiChina:いにしえの都西安 冬スペシャル  
http://www.china.co.jp/news/050825-01.html

■ツアーコンダクターのよもやま話: 長安の日本人
http://jalpak.air-nifty.com/tourconductor/2006/08/post_14fb.html

 陝西省歴史博物館は、この壁画庫ツアーで稼いだ資金で、より近代的で本格的な展示保存館を建てるつもりのようだ。同館のサイトを見ると、イタリアの協力で”正在設計建設中”の唐墓壁画館の完成予想図が上がっている。やりかたに賛否はあるだろうが、必要な資金(の何割か)は自分で稼ごうという、その意気やよし、と私は思う。

 ただし、いまの状態のほうが、生々しい鑑賞が可能である。考古美術ファンは、新しい展示館が建つ前に見に行くことをおすすめする。また、心無い観光客が、何か取り返しのつかない事件を起こさないことを切に望む。

■陝西省歴史博物館:唐墓壁画館(中国語)
http://www.sxhm.com/bhg.asp

■Asahi.com:日・伊シンポジウム「人類の文化遺産、国際協力で守る」
http://www.asahi.com/sympo/060329/05.html

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