開館40周年記念の特別展が、平成24年10月から平成25年3月31日(日)まで開催されており、懐かしさのあまり立ち寄ってみた。
梅小路蒸気機関車館は、1972(昭和47)年に当時の日本国有鉄道(現在のJR各社)が鉄道100周年記念事業の一環として開設し、今年で開館40周年を迎えました。
蒸気機関車は地方に行けば、観光用に走っている所が有り、鉄道マニアには人気の路線が有ります。 ところが梅小路は、街中で力強く迫力ある機関車の走行音、汽笛、吐き出す蒸気音、中国のPM2.5に負けない黒煙が見聞できます。 なので、子供に限らず、大人もカメラやビデオで真剣に撮影していました。
1967(昭和42)年、磯崎国鉄副総裁(当時、のちに総裁)の『蒸気機関車が全廃された後も、一部の機関車を動かす事の出来る状態で保存し、後世に残し伝えたい』
との考えに基づき、蒸気機関車の動態保存が検討され、翌年の1968(昭和43)年、国鉄の鉄道開業100周年の記念事業の一環として実施されることが決定されました。
そして、『従来から蒸気機関車の代表的な基地であること』、
『運転面・保守面などで由緒ある区所であること』、
『見学者の交通が便利であり、なおかつ蒸気機関車以外の他の見学施設が付近に存在すること』などの選定基準から、当初は関東地方の小山機関区(栃木県)において、12両の蒸気機関車を動態保存するという計画でした。
しかし、小山機関区には機関車の検査・修繕に欠かせないビームジャッキ(クレーンの一種)が無いなどといった理由から、改めて高崎・宇都宮・水戸・佐倉・横浜・国府津・梅小路の各機関区が候補地として挙げられました。
そして、この中から梅小路機関区が選定され、17両の蒸気機関車が保存されることとなり、1972(昭和47)年10月に梅小路蒸気機関車館が開設されました。
入館時間は10時から17時まで。その間に蒸気機関車が11時、13時半、15時半の3回体験乗車ができ、土・日は増発することもあります。 また、機関車の方向を変える転車台で、実演が見られ、作業される人も当時の国鉄作業服で見ていて感慨深いものがあります。
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