付け焼き刃の覚え書き

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石油の歴史(OPEC以前)

2005-06-27 | 雑談・覚え書き
 石油の存在そのものは紀元前より知られており、ミイラの防腐剤や潤滑油などとして使われていましたが、それはあくまで地上に沸きだした部分に関してのみであり、商業ベースで本格的に燃料として石油に着目されたのは意外に新しく、1859年のペンシルバニア州でのことでした。
 いったん採算がとれると判明すると、資本力のある財閥が一斉に石油会社経営に乗り出します。1870年にはロックフェラーがスタンダード石油を設立。20世紀になるとテキサス石油やガルス石油が誕生。こうして次々に誕生した石油会社は独占禁止法などの絡みから分割と統合を繰り返し、最終的にエクソン(スタンダード石油,エッソ)、モービル(スタンダード石油)、テキサコ(テキサス石油)、シェブロン(スタンダード石油)、ガルフ(オハイヨスタンダード石油)、アングロ・ペルシャ(英国系)、ロイヤル・ダッチ・シェル(英蘭系)の7社(通称セブンシスターズ)、それにフランス石油(仏系)を加えて8大メジャーズによる石油支配が1959年まで続いたのです。
 この「メジャー」とは、石油産業の採掘、輸送、精製、販売まで一手に扱う大企業の国際石油資本のこと。中東での石油生産の99%以上を掌握してきましたが、20世紀半ばになると、その覇権に陰りが見えます。
 イランやイラクにおける石油資源の国有化がその予兆であり、1960年9月の主要原油産油国によるOPEC(石油輸出国機構)の結成がその核といえるでしょう。このあたりのいきさつは正史はもちろん興味深いものではありますが、フィクションとしてキャサリン・ネヴィルの『8』をチェックするのも面白いかもしれません。ちょうどその辺りの内幕をテーマにした歴史サスペンスですから。

【石油の歴史】
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