「僕をどんな人間だと思ってたの」「ファミレスで配膳してるロボット」
「よくそんなやつと友だちになろうとしたね！」
二反田並人は唯一のドミノ部員の高校１年生。ドミノは囲碁や将棋のようなゲームだが、日本で知られているのはそのコマを使ったドミノ倒しかピザの方。ドミノ部ももっぱら二反田がひとりで黙々とドミノを並べているだけだ。
そんなドミノ部の部室にちょくちょく顔を出すのは体育会系ヒロインの町野さん。水泳部の活動前に顔を出してはコント仕立ての会話でボケ倒し、それに彼がツッコむのがお約束だ……。
放課後の部活前にダベる体育会系女子（ポニテ＋ちくわ）と陰キャ文系男子の物語。
相手の気持ちも分からないけど、そもそも自分の気持ちも分からない。ただの友だちかそれ以上なのか、ハリネズミのジレンマ的な恋愛小説のハイブリッド。距離感がつかめずときどき体当たりしたりする、ボケとツッコミの漫才調の会話劇で語られる、正しい青春ラブコメ。
『人生』とか『瑠璃色にボケた日常』とか、登場人物の会話のやりとりが落語のまんまで、それでいてちゃんと話が進むやつって大好きです。会話に気を取られているうちに、話がとんでもない方向に飛ぶんです。
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