LKR日記

日常の身辺に起きる四方山な出来事を書き連ねたブログを始めました。
興味のある方は、お立ち読みください。

45年ぶりのケントさん一家・・・

2019年03月05日 20時45分41秒 | アマチュア無線
「45年ぶりのケントさん一家」なんて書くと、アメリカの友人一家が来日したかのようですが・・・

先日来、終活と称して押入れや本棚を整理していたのですが、押入れの奥からリンガフォンのセットが出て来ました。
パックしてある留め金は錆だらけですが、テープとテキストは大丈夫のようでした。

リンガフォンは以前にも書きましたが、高校生の時のアルバイトで購入したものでした。
領収書もテキストの間に挟んであり、1974年4月の日付で、当時の神田の三省堂で30,500円で購入したものでした。
テキストを見ると、黄ばんでボロボロで結構勉強したようで、いろいろな書き込みがしてありました。
カセットテープも9本残っています。

当時アマチュア無線よりも、SWLやBCLに夢中になっていて、なかなか英語が聞き取れないので友人に聞いたところ、リンガフォンがいいと勧められて購入したと思います。
当時のバイト代が時間給170円でしたから、今のご時世に換算すると約20万円位になる高い買い物だったと思います。

もう、当時のテープレコーダーはとうに壊れてしまいましたが、テープとテキストは防湿・防温状態で一斗缶の中に保存してありました。
今から45年前ですから外国人と生で話すのは、ボーイスカウトのジャンボリーで身振り手振りぐらいしかありませんでした。
もうテキストも黄ばんでいるし、捨てようかと思いましたが、昨日の新聞の広告に大手電器量販店のチラシが入っていたので、ラジカセがあるか見に行きました。

そうしたら、まだラジカセが製造販売しているのですね・・・
店員さんに聞くと、「お年寄りの方が買いにに来られる・・・」と話していました。
持参した、リンガフォンのダイアローグのテープをセットさせて試聴させてもらいました。
そうしたら、なんと45年ぶりにケントさん一家がきれいな音声で聞こえるではないですか!!!

店員さんに経緯を話してみたら、決算期もあるのでしょうかとんでもない値引きをしていただきました・・・
それとも、爺さんが年金暮らしで可哀そうと思ったのでしょうか、なんと税込で諭吉さん一人でした!
45年前に購入したのもS社のテープレコーダという何かの縁もあり、人生初の「衝動買い」でした。

帰宅して、早速マニュアルを開いてFM・AM・CD・カセットテープを視聴しました。
リンガフォンのテープの中からは、紛れもない45年前のケントさん一家がケネディ空港の場面から出てきました。
45年前に初めて聞いた時の春の景色とか、古い実家の四畳半の自分の部屋の匂いが頭の中を駆け巡りました。
古い友人の家族に出会えたような・・・

還暦をとうに過ぎて、計算尺だとかカセットテープ、はたまたオリベッティのタイプライターのようなアナログ道具にはまってしまいそうです。
今晩から、私も45年前の少年に戻って、ケントさん一家がどうなったか聞いてみましょう。

なんだか、気持ちが17歳の頃にに戻ったような気分です。


コメント
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