日々好日

さて今日のニュースは

米国対日政策に焦り?

2009-11-01 08:34:50 | Weblog
米国は今オバマ大統領訪日を前に、鳩山政権の普天間飛行場移転の問題や対米姿勢
に懸念を抱き、何を言い出されるか判らない現在、いっそ訪日を取りやめたらとの動きすらあると言う。

何がそこまで米国に疑心を抱かせたのかと言えば、勿論岡田外相の嘉手納基地への
統合発言や社民党や前原沖縄担当相の県外移転発言等が一番の引き金ですが、
何と言っても、鳩山政権が意志統一を図らないで、勝手な事ばかり発言している
現状では何が飛び出すか判らないと相当警戒して居る模様です。

オバマ大統領訪日が失敗すると、今後の日米関係がおかしくなると同時米国では
保守派からの批判が必至だとの読みが有る事も事実らしい。

今回米国政府は対日関係に可成りの危機感を抱いて居る様です。

日本が鳩山政権になり、今まで言い出さなかった、対等外交やインド洋給油活動
の来春からの打ち切り、アフガン支援の見直し、思いやり予算の見直し、普天間
基地県外や国外移転発言等々・・相当米国を逆撫でする様な発言が飛びでました。

これは日本国民を代弁した発言で本当は両手をあげて歓迎すべき事ですが、ただ
微妙な日米関係では、そう簡単な事ではない。

何が国益かを優先すべきではないか?
いや日本として独立国家の体面保持こそ最優先だとする論があります。

日本は政権交代でこの狭間で揺れて居る状態です。

今までは官僚が敷いたレールで大臣は踊って居ればよかったが、政権交代となり 
政治主導が叫ばれそれぞれの大臣が官僚を排除し、思う通り活動出来る様
になりました。

これも政権交代があったればこそ実現した事でもあります。

しかし其処には対米関係の微妙なずれが生じる危険性もあります。

日本が戦後ヌクヌクと平和な生活が出来たのは米国の「核の傘の基で」庇護されて
来た現実があります。

複雑な世界状勢下で生き延びて来れたのも、米国とタッグを組み共に戦って来た
からでもあります。

これが政権交代でどうやら軋みだしたのではないかと疑心安危の米政府は先日
ホワイトハウスで対日政策に関する省庁ヨコの高官レベルの会議を国家安全保障
会議主催のもと開かれました。

其処では今後の長期的日米関係の方針や、差し当たってのオバマ大統領訪日に関
する具体的課題等が討議されたものと思われる。

先日米国高官が述べた「現在危険な国は中国ではなく日本だ」と言うのも満更ウソ
ではなかった様です。

オバマ大統領訪日の地ならしで初めてゲーツ国防長官が訪日しました。
国防長官の訪日も珍しいが余り日本に良い印象は持てなかった様子で、可成り辛口
の言葉を吐いて帰国しました。

ゲーツ国防長官はブッシュ政権から引き続き再任された切れ者でCIA長官を歴任
しアジア方面の情報に精通して居ると言われます。

兎に角鳩山政権もオバマ大統領の訪日を10日余りと控え、迂闊な発言は命取りに
なりかねません。

米国が今真剣にイライラして居る事を認識して慎重な対応を願いたいものです。