日々好日

さて今日のニュースは

随時契約と天下り

2009-11-04 09:12:59 | Weblog
各省庁が自前のルートで、高級官僚を天下りさせて居る事を禁止し再就職斡旋の 
一元化のため2007年国家公務員法を改正し「官民人材交流センター」が
設立されました。

現在の公務員のキャリア制度を維持するためには、必要悪といわれ余り評判は芳しくありません。
各官庁に就職した同期生は、激しい生き残り競争が始まり最後の事務次官一人になるまで続きます。

当然定年前に生き残り競争からはみ出た官僚は各省庁が最後まで面倒を見ます。
是が天下りで、その時には多額の補助金と言う持参金を持って転職します。
天下り先では1日中新聞を読むのが日課とか云われ又次の官僚のため押し出され
別の処に再就職先が用意されます。その度多額の退職金が貰えます。
是が「渡り」です。

天下りと言われながら、本当に真面目に再就職先で実力を発揮し日夜頑張って居られる
方も多いとは言え、世間で流布されているのは前述の様な話しが多い事も事実です。

天下り全てが悪と決め付けるのは異論があります。
現在の官庁のキャリア制や定員制に手を付けず行うのは片手落ちの誹りを受けます
やむなく退官される官僚の将来を抹殺する事になるからです。

又得難い人材活用の道を閉ざす事にもなりかねません。

又反面、得体の知れない補助金を持参金に再就職したり、官庁のコネを生かして
官製談合や利権構造・官民癒着の温床と言ったむしろ悪い面が多い事も事実です。

今回問題になったのは「官民人材交流センター」を通して官僚が再就職する場合、
官僚の年収に見合う年間1400~1600万円以上の事業を国から随時契約で
請け負っている法人には再就職を斡旋してはならないと取り決めて居ました。

処が、麻生内閣時代「官民人材交流センター」の設立のいざこざに紛れて官僚は
随時契約を1億円以上に書き換え骨抜きにして居る事が暴露されました。

その額の落差に驚きますが、これでは殆どカゴ抜けで本当に官僚の頭の良さに全く
感服です。

この条項の趣旨は、随時契約のある法人への天下りがセットではマズイとの事で、
人件費以上の随時契約ではと額を限定したものですが、頭の良い官僚が1億円と
言う額に引き上げ骨抜きしたもので敵ながらアッパレです。

役人をイジメルなと言う声に自民党は容認したと言うが、さて政権が変わり民主党
はこれに対しどう対処するか見守りたいと思います。
全く無視と言う事もあるまいが・・・・