日々好日

さて今日のニュースは

仕分け人仕分け場所まで仕分けす

2009-11-27 18:06:59 | Weblog
14年振り86円台の円高と大騒動したばかりなのに今日になると84円と急騰し
一時はどうなるかと心配されたが流石86円に戻しました。

今回の円高はドバイの資金繰り悪化に伴うドバイショックによるユーロー売りで、円買い円独歩高と言う全く迷惑な話です。

円高は株安を呼び9000円台維持がオカシクなってきました。
円高はデフレ心配の日本にとっては最悪のシナリオです。

トヨタは1円の円高は300億円損失と言われます。
トヨタが設定したドル建て94・50円ですから、84円だと10円の差があるので、ざっと3000億円の損失となります。
これで如何に輸出に損失が出るか判ります。

話しが変わりますが、行政刷新会議が行って居る10年各省の概算要求の減縮は、
とうとう今日で最終日になりました。

後半の初日は14業務で742億3800万円、昨日が336億円最終日の今日は
290億円総計で2000億円以上が減縮の方向付けが出来ました。

6日間の総計で76700億円以上が減縮されたと言う結果が出されました。
予想以外の転換になった様です。

後は行政刷新会議の討議でどの様な結論がでるか?
そして財務省と各省調整で如何なる予算案が出来上がるか、国民が注目しています。

確かに今回の業務仕分けについては、異論続出して、財務省に踊らされた民主党 政権のパフオーマンスではないかと、極言される始末です。

闇の密室で族議員の思いのままに編成されて来た今までの予算が一部なりとも国民の目の前で判定されて行くのは、むしろ小気味が良く国民が注目しました。

仕分け人は、今日は今まで比較的無傷の財務省が槍玉に上がり仕分け会場までが
仕分けの対象になり話題を呼びました。

今回の業務仕分けは、財政透明化のまずは入り口の第1歩です。
あとはこの方向ずけされた決定事項が如何に生かされるか?

藤井財務相はそのまま生かすと強気の発言ですが、鳩山首相や各閣僚達は、政治的
余地を盛んに匂わせて居るのでどの様な転ぶか今の処判りません。

総合的見るとこの業務仕分けは画期的仕掛けでまずは成功と言えます。






ドル安円高

2009-11-27 09:27:10 | Weblog
昨日の東京外国為替市場は、14年ぶり円が急騰し一時86円46銭を記録しました。

しかし是は日本の円が威力を発して買われたのではなく、米国金融緩和の長期化で
低金利政策が続くとの観測と米国景気先行き不安からドル売りが進み欧州ユーロー
等と同じように円が買われたと言う側面が伺えます。

日本にとっては、痛し痒しの迷惑な話です。
円高は輸入にとっては好都合ですが、輸出にとっては大打撃となります。

物が売れない、カネが動かないデフレ傾向が強くなってきた日本にとっては益々、
厳しくなってきます。

国内企業は生き残りを賭け今後益々海外生産シフトに切り替えて行くでしょう。
国内生産拠点の海外流失は、雇用の減でますます失業者が増え金詰まりが酷くなり
デフレスパイラルの罠に落ちていきます。

今回の米国のドル安の最大の原因はオバマ大統領が米国は今後輸出を重点に
切り替えると宣言した事に始まる。

金融危機以来米国は09年度上半期(08年10月~09年3月)米国財政は大きく
9568億ドル(96兆円)と言う赤字で日本の1年間の国家予算に匹敵する様な
巨額な金額です。

是が米国景気回復の足を引っ張り先行き不安材料になって居ます。

輸出重点政策と思われる、中国やインドへの急接近、当然輸出優先となると低金利
容認と推定され、ドルを売り円を買う事となった。

同時に投機筋やドルに先行き不安を感じた金持ち連中がドルを売って「金」を買い
出して忽ち金相場が高騰し現物が市場から姿を消したと言われる程になった。

一方円高に対する日本政府の対応があやふやで、特に藤井財務相の言葉等は投機筋
は全く信用してないとの噂すらあります。

この前の円高騒動の時のトンチンカンなコメントで逆に高騰した過去に経緯があり
昔の大蔵大臣時代の感覚で対応していては、とても現代のテンポにはついて行けません。

円高等の状況変化に素早く反応する、若い、先が読める大臣に速く変わって貰わないと
日本は益々世界から置いてきぼりを食ってしまいそうです。