東京外国為替市場では、米国景気回復期待や欧米中央銀行利さげで一気に円売りドル買い
が進み一時1ドル105円71銭にまで値下がりした。
是は5年11ケ月振りの円安との事。
その後米雇用統計発表を前に利益確定等のためドル売り円買いで円の下げ幅は縮小された
が流れは円安傾向にあるという。
いずれ1ドル110円台になる時も間近との説もあるとか。
日本経済再生のためアベノミクス政策で一気に円安株高が実現し景気は持ち直した感があった
が円安は期待通りの輸出増に結びつかず、一部部門だけが恩恵に与る結果となった。
是は日本経済が今や大きく輸出に頼ると言う時代が過ぎた事にも依る。
企業の海外流出で現地生産現地販売と言う手法をとって来た事も要因の一つです。
しかし依然として日本は物ずくりの國、輸出は大変重要な位置を占めます。
円安はこう言った向きには大変力になります。
1円安で何十億円と損得が分かれる世界です。
反面輸入価格が上昇し支払う金が多くなり収益は悪化と言うマイナスの部分があります。
特に原発停止で火力発電の燃料となるLNG・石油の価格が高騰し、それが電気料に転嫁
電気料が値上げされそれが物ずくりに影響すると言う悪循環が始まった。
円安で外国製品の輸入が増え購買増加の筈が外国製品価格上昇でかえって購買力が低下。
どうやらアベノミクス効果の逆効果が目立つ様になって来たようです。
アベノミクス効果は円安株高で企業の業績向上・収益増加し、国民の所得倍増し購買力が
出来て、物が売れてデフレ脱却・経済再建達成と言う構図でした。
確かに円安株高は実現したが思いのほか輸出が伸びず、円安の恩恵はマイナスに働いた。
是では国民が、國の財政が持たないと言う事になりかねません。
またこの時期に財政再建社会保障維持のため消費税増税を断行しなければならなくなった事
も経済再建に冷や水を掛ける事になりそうです。
そろそろアベノミクス政策を見直す時期がきたのではないか?
何時までも円安政策を続けて居ては、國が国民が持てないのではと思えてならぬ。
シロウトの独りよがりかも知れないが・・・・