穂村弘 2000年・小学館
穂村弘は、すきな歌人です。
っていうと、私が和歌が好きだったり、短歌詠んだりするみたいだけど、
歌集を買うほど(短歌が、ね)好きではありません。
和歌・短歌とかって、国語の授業で習うくらいしか読むことないから、
このひとを知ったのは、小林恭二の『短歌パラダイス』を読んだとき。
(正直、現代日本で歌人っているの?ぐらいにしか思ってなかった)
その本で興味もって、そのあとにいろいろと短歌関係に触れてみてったとき、
このひとは、すごいなって思った。
何がどうすごいのか分からないけど。音楽と一緒で説明できないけど。
で、この本は「今すぐ歌人になりたいあなたのために」のサブタイトルのとおり、
「短歌入門」の書なんである。(別に私は短歌詠もうとは思わないけど)
序章と終章に詳しくあるとおり、
日常に流されていくだけの生き方を変えるっていうか、
世界と自分の関係って何だろうかって、極論すると生きてる意味って何だろうかって、
そういうことを考えたとき、短歌で、五七五七七で、表現するってことの
意味というか楽しさっていうか、そういうものが綴られています。
文学っていうか、言葉が、好きな自分としては、サイコー!
ちなみに、短歌を爆弾と表現するのは、
絶望的に重くて堅い“世界”の壁だか扉だかを、吹っ飛ばすもの、って意味。
特に、この本では、著者が他の人の作った短歌を添削(?)する過程もあり、
推敲の考え方が記されているって点で、非常に貴重なものです、私にとっては。
「東へ西へ」って記述を、“オートマティック”と評して、
「南へ西へ」って改作したりするとことか、具体的で、とてもいいです。
ビデオやカメラなどで、映像として、世界の一部を克明に映し出すように、
言葉で、その一瞬を切り取って、鮮やかにみせてくれる、
短歌の力を再認識させてくれる著述がいっぱいです、この本。
~体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ~
(私の好きな著者の歌のうちの一首)
穂村弘は、すきな歌人です。
っていうと、私が和歌が好きだったり、短歌詠んだりするみたいだけど、
歌集を買うほど(短歌が、ね)好きではありません。
和歌・短歌とかって、国語の授業で習うくらいしか読むことないから、
このひとを知ったのは、小林恭二の『短歌パラダイス』を読んだとき。
(正直、現代日本で歌人っているの?ぐらいにしか思ってなかった)
その本で興味もって、そのあとにいろいろと短歌関係に触れてみてったとき、
このひとは、すごいなって思った。
何がどうすごいのか分からないけど。音楽と一緒で説明できないけど。
で、この本は「今すぐ歌人になりたいあなたのために」のサブタイトルのとおり、
「短歌入門」の書なんである。(別に私は短歌詠もうとは思わないけど)
序章と終章に詳しくあるとおり、
日常に流されていくだけの生き方を変えるっていうか、
世界と自分の関係って何だろうかって、極論すると生きてる意味って何だろうかって、
そういうことを考えたとき、短歌で、五七五七七で、表現するってことの
意味というか楽しさっていうか、そういうものが綴られています。
文学っていうか、言葉が、好きな自分としては、サイコー!
ちなみに、短歌を爆弾と表現するのは、
絶望的に重くて堅い“世界”の壁だか扉だかを、吹っ飛ばすもの、って意味。
特に、この本では、著者が他の人の作った短歌を添削(?)する過程もあり、
推敲の考え方が記されているって点で、非常に貴重なものです、私にとっては。
「東へ西へ」って記述を、“オートマティック”と評して、
「南へ西へ」って改作したりするとことか、具体的で、とてもいいです。
ビデオやカメラなどで、映像として、世界の一部を克明に映し出すように、
言葉で、その一瞬を切り取って、鮮やかにみせてくれる、
短歌の力を再認識させてくれる著述がいっぱいです、この本。
~体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ~
(私の好きな著者の歌のうちの一首)