many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

はじまりのレーニン

2013-03-15 20:08:19 | 中沢新一
中沢新一 1994年 岩波書店
シリーズ「精神史発掘」全15冊のなかのひとつだっていうんだが、当然ほかのものを読むはずもなく。
当時は、書店で新刊をみかけると、フラフラと買っちゃうブランドだったんだよね、私にとって、中沢新一。
今回、あーこんな本も持ってたっけ、って感じで押し入れから発掘して、ひさしぶりに読み返したんだけどね。
前回読んだ記憶があんまりないや。もしかすっと途中で投げ出して最後まで読んでないかもしんない。
読んでみても、なにが書いてあるか、よくわかんないとこのほうが多い。困ったもんだ。
ただ、これを読めば、近代(なのか?)の哲学のおさらいというか、ガイドはぜんぶ入ってるんぢゃないかという気がする。
唯物論の話はもちろんなんだけど、マッハ主義とか、もちろんヘーゲルとか、古代ギリシャのことも、靴屋の親方ことヤコブ・ベーメも、グノーシス主義も、ハイデッガーもバタイユも、とにかくてんこ盛り。
んで、タイトルは、マルクス主義には三つの源泉として、フランス唯物論、ドイツ観念論、イギリス経済学があるけど、レーニン主義の三つの源泉は、古代唯物論、グノーシス主義、そして東方的三位一体論であって、レーニンの思想は、プラトン以前の哲学者たちの伝統に直結している、つまり「はじまりの哲学者」たちにつながってるってとこからきてる、と思う。(自信はあまりない)
むずかしい哲学の話はおいといて、レーニンは、よく笑うとか、動物をなでるのが好きだとか、そういう話のほうが印象に残るなあ。
第一章 ドリン・ドリン!
第二章 笑いと唯物論
第三章 ヘーゲルの再発見
第四章 はじまりの弁証法
第五章 聖霊による資本論
第六章 グノーシスとしての党
結び  恐がらずに墓へ行ったレーニン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする