島田雅彦 2013年1月 文藝春秋
最近読んだ本。
書店で積んであんのみて衝動買い(っていうか著者名のブランドだけで買い)して、しばらく置いといた(引越とか忙しかった)んだけど、週末の通勤の時間で、アッというまに読んだ。
おもしろいから読みだしたら止まらない。
新しく出たばっかの小説のストーリーを詳細にわたって紹介したりはしないけど。
主人公は絶世の美女、とされています、白草千春さん。
帯の背に『好色一代女トゥデイ』なんて書いてありますが、まあ、そういう、「誰よりも深く恋に悩み、幸せを求め続けた」女の生涯。
女性の回想という形式をとりながら、なんかワザとヘタ、っていうかヘタウマ、に書いてる?とか思うんだけど、ときどきキラッと鋭い描写があって、すごく感心させられます。
最近、小説全体をとおして書かれてるテーマがどうこうとかいうよりも、そういう部分部分からうける印象のほうが強く感じられちゃって、ヘンな本の読み方してるかなって反省する。
(※3月21日付記 京都人のイジワルぶりな書き方が、個人的には妙にツボ刺激された。)
それはいいとして、出てくる男たちは、政財界の黒幕とか、暴力団組員とか、父が首相の慶大生(笑)とか、東京女子大の哲学教授とか、証券マンから政治家に転身した将来の首相候補とか、俳優志望のホストとか、いろいろ。
大学教授が出てくるあたりが、私にとっては、なんとなく島田雅彦らしいような気がしていいなあなんて思いますが。(深い根拠なし)
で、主人公は、「私に触れたら、あなたの人生は変わってしまうけど、それでもいい?」なんて、セリフを吐いてくれます。
ゾクゾクしますね。
ときどき、「おいおい、これは現代日本の『ファニー・ヒル』か」なんて思わされたりして、困ったもんだね、どうも。
でも、私としては、主人公とは世田谷のカソリックの私立女子中学のときからの親友である、もうひとりの主要登場人物である女性との、女同士の物語として読むのがいいとは思いましたが。
最近読んだ本。
書店で積んであんのみて衝動買い(っていうか著者名のブランドだけで買い)して、しばらく置いといた(引越とか忙しかった)んだけど、週末の通勤の時間で、アッというまに読んだ。
おもしろいから読みだしたら止まらない。
新しく出たばっかの小説のストーリーを詳細にわたって紹介したりはしないけど。
主人公は絶世の美女、とされています、白草千春さん。
帯の背に『好色一代女トゥデイ』なんて書いてありますが、まあ、そういう、「誰よりも深く恋に悩み、幸せを求め続けた」女の生涯。
女性の回想という形式をとりながら、なんかワザとヘタ、っていうかヘタウマ、に書いてる?とか思うんだけど、ときどきキラッと鋭い描写があって、すごく感心させられます。
最近、小説全体をとおして書かれてるテーマがどうこうとかいうよりも、そういう部分部分からうける印象のほうが強く感じられちゃって、ヘンな本の読み方してるかなって反省する。
(※3月21日付記 京都人のイジワルぶりな書き方が、個人的には妙にツボ刺激された。)
それはいいとして、出てくる男たちは、政財界の黒幕とか、暴力団組員とか、父が首相の慶大生(笑)とか、東京女子大の哲学教授とか、証券マンから政治家に転身した将来の首相候補とか、俳優志望のホストとか、いろいろ。
大学教授が出てくるあたりが、私にとっては、なんとなく島田雅彦らしいような気がしていいなあなんて思いますが。(深い根拠なし)
で、主人公は、「私に触れたら、あなたの人生は変わってしまうけど、それでもいい?」なんて、セリフを吐いてくれます。
ゾクゾクしますね。
ときどき、「おいおい、これは現代日本の『ファニー・ヒル』か」なんて思わされたりして、困ったもんだね、どうも。
でも、私としては、主人公とは世田谷のカソリックの私立女子中学のときからの親友である、もうひとりの主要登場人物である女性との、女同士の物語として読むのがいいとは思いましたが。
